多数と少数

【2月21日】


林課長


お疲れ様です。アユミです。

どうしてマジョリティはマイノリティの気持ちを理解できないのでしょうか?

--

アユミ



【返信】

アユミ様


お疲れ様です。

人は承認を得たい生き物です。

文化的な理由や世代によっても違いがあると思いますが、

自分は「皆と同じ」≒「承認」と感じる傾向があります。

少数派は「皆とちょっと違う」≠「承認」となり、多数派との違いを認識します。

多数派は無意識に「≒承認」を得るので自分と少数派との違いを認識する機会がありません。

相手の立場を想像するのは、口では簡単に言えますが、実際には非常に難しいことです。

想像するための材料は、自身の記憶の中にあるアイテムでしか構成できないからです。

例えば、味わったことの無い料理の味を想像する、

嗅いだことがない匂いを想像する、

触ったことの無いものの感触を想像する、というように

それまで感じたことの無い感情を想像するのは難しいことなのです。

どうしても理解できない人もいるでしょうし、

代替えの感情で理解しようとする人もいるでしょう。

「人の気持ちを理解できない人」の気持ちもまた、想像するのは難しいことです。

--

ハヤシ。

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