メロンと呼ばれた男 番外編

天照てんてる

第1話 師匠との対決、ふたたび?

 僕はメロン。あぁ、名前なんていいよ、1レース6号車のメロンさ。


 僕は3ヶ月ほど前に、S級から落ちてきてしまった師匠と同じ斡旋になって、師匠を超えるような優勝で、大穴を出した、ただのメロン。名前なんて、要らない。


 明日から松戸の開催に斡旋されている。33バンクは初めてで、とても緊張する。しかも、7レースには師匠が乗っている。7レースのメロンは、師匠だ。相変わらず点数はギリギリらしいが、6連勝中。周りはみんな、今度3連勝してS級に戻るだろうと言っているし、僕もそう思う。


 だけど、僕は、と思っている。決勝戦まで行くしか、方法はないのだけれど。

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