影の薄い私心強くあれ
極上ティッシュ
第1話
私立星光学園、この学園は名ある名家のお坊っちゃま、お嬢様や金持ちの親をもつ子供達そして、成績優秀な特待生が通う学園に私清凉寺日陰は名のある名家清凉寺家の長女として通っている。
私には双子の妹がいる清凉寺陽向という。輝かしい日常を毎日送っている。文武両道という文字の如く完璧超人でさらにルックスは学園イチ!ときた。
まあ、ルックス抜群になんでもそつなくこなす陽向には男女問わずモテルファンクラブができるほどに・・・それに引き換え私はと言うと美少女ではあるでも他がもう平均的でこれといったものがなくぱっとしない私は陽向の輝かしさに埋もれてしまい影が非常に薄い。
どれ程薄いか?陽向が近くにいる場合ほぼ私は周りから認識されず頭の中から私の存在を忘れられる。
こんなことがあった。パーティーに家族全員招待され挨拶周りを一通りすませ帰るまで自由に会場内を歩き料理などを楽しんでいると時間がかなりたちパーティー会場から人が目に見えて減っているのにお父様やお母様それに陽向に帰ると呼ばれることもなく3人を人が少なくなったパーティー会場を歩き探すも見当たらず受付に訪ねたところ。
「清凉寺様ですか?もうおかえりになさいましたよ?」っという返答が帰ってきたのだ。
娘を置いて帰りますか?お父様、お母様?そして陽向さんや?
一応お父様に電話をいれると慌てた様子ですぐに迎えをだすと謝りながら行ってきたが、来るまでに時間がかかると判断しタクシーを呼び家に帰ったことが数十回以上もう10回から数えていないぐらい影が薄い。勿論タクシー代+置き去りにされた分とのお金を要求し懐が温もったのは別の話だ。
身内でも忘れられるなら学園はもっとひどいなので少し日常生活でも私は対策をして普通なみの存在感を示している。
対策は要は普通とは違うことをすればいい素顔は普通だろう普通では私は認識されないならば仮面を被ればいい!
月に貰うお小遣いでオーダーメードで創らせた白と黒のほっそりっと嗤った仮面を日常でそれこそはずさないといけない時以外ずっと着けて生活している。
そのお陰で私は仮面を被った変な人と認識され素顔で認識されない私は認識されるようになったのだ。
この際変な人と言われても認識されないより変な人と認識去れたほうがましだ。
まあ、パーティーなどでは外せと言われているのではずすがすぐに忘れられるのですよね・・・
外せと言うなら私を認識し忘れないでいただきたいものですね。
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