⑬ゴーストヘッド

フリートオペラ&フォーシャダワイング


・概要


エリアの名前は公式ではなく、納める頭がいないことからつけられた。

ナンバーこそ振られているがコロニーではなく、ただ発電施設の『クロックタワー』の周囲に公式非公式含めた複数の艦隊がひしめき合っている。

ここはいずれ行われるであろう、アッシュワールドのテラフォーミングのための土台として建設された。

しかし肝心の酸素の生産方法が決定されておらず、とりあえずの発電施設のみが完成し、それ以後はほの放置されていた。

そこへ、各コロニー間の移動と物流を担う『アッシュシップ』が補給と充電のために集まるようになり、気が付けば一つの群となった。

現在は一定人数以上の有象無象な手段が冒険家なり海賊なり革命家なりを名乗って潰し合いをしている。


・傾向


人も集まればトラブルも起こるが、多くの場合は各々の集団内でけじめをつけるため外へ問題を持ち出すことは少ない。一方で集団と集団との争いや、集団の暴走など、大規模な問題が起こりやすい。

艦隊戦、基本は酸素の無い空間での争いなので、艦砲射撃かドローンやパワードアーマーに身を包んでの戦闘となる。


・酸素


酸素性精機、各船ごとに標準装備された酸素を作る機械。内部の空気の湿気から水分を集め、電気分解し、酸素と水素を分解、水素は二酸化炭素と結合させて水に戻す。かなり古典的な装置で価格は安いが電気を大量に消費するため、充電バッテリーなどの発電装置が必須となる。


・地理


『クロックタワー』12のコロニーの中心に位置する直径50m高さ150mほどの半透明な円柱の塔、全体がコロニー外壁と同じ材質でできており、かつレンズとしての歪みを持ち、太陽光を一点に集めることで高熱を、そこからエネルギーを得ている。なので昼間しか発電できず、夜にしかメンテナンスできない。

各コロニーと等距離にあるため、移動のためのハブになりやすく、移動のためのチャーター船や休憩所としてのホテル船などもあるが、その全てが自由に移動できるため、一定ではない。


・特産


『アッシュシップ』全長20m、幅7m、高さ5mほどのホバークラフト。外見の内装から『屋形船』と呼ばれることもある。

このアッシュワールド専用に開発された陸上移動船で、価格は安く、簡単操作で誰でも扱えると評判だが、灰の上しか移動できず、その速度もまさしく船と呼べる程度でしかない。

それを公式では移動と警備、メンテナンスに、非公式では物資の輸送、密輸、略奪に用いられている。

各船は通常の定員は15名ほどだが、ただ詰め込むだけなら100名は余裕で入る。

武装、外壁、カラーリングにエンジン性能などは個々に改造されており、かなり個性が出る。中には数台を連結したり、大型船を特注したり、持ち込んだ宇宙船を換装したりと何でもありになってる。

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