第三章までの設定等まとめ

 ここまでお読みいただきありがとうございます!


 この項では、第三章終了時点までに登場した重要人物や用語、情報についてまとめています。

 これを読まなくても以後の物語をお楽しみいただくのに支障はありませんが、登場人物など覚えきれない時はご覧ください。

 ※現時点で重要じゃない人物や、情報が少ない人物は載っていません。



 □□□ 人物 □□□


 ■マコ・オトナシ

 種族:魔人・夢魔サキュバス/♀

 年齢:16歳

 属性:風/水


 概要:

 本作の主人公。一人称はボク。銀髪のミディアムヘア、紅い瞳。陶器のように透き通る白い肌。しっぽが弱点。

 元々は音無おとなしマコトという名前の日本人♂でしたが、作中世界には夢魔サキュバス♀として転生。

 魔術適正まじゅつてきせいが高く、魔法を操る才能とセンスはかなりもの。しかし本人はそれについてわりと無自覚というか、それどころじゃないみたいです。

 優しく思いやりのある性格で、争い事を好まない。バル様に対しては惹かれているものの、自分の気持ちがホンモノなのかどうか自信を持てずにいるようです。

 リリニアさんから魔素マナを受け取ったのをきっかけに、水属性も扱えるようになっています。

 ツノは突起状でちょこっと短いものでしたが、57話で伸びました。


 余談:

 頭を撫でられると変なスイッチが入りそうになるらしいです。

 ツノとしっぽ、他人からどちらか触られるならしぶしぶツノを選びますが、バル様が相手の時だけは逆の答えになります。



 ■バルフラム・ルージュ

 種族:魔人・???/♂

 年齢:不明

 属性:火


 概要:

 煉獄れんごく魔王まおうと呼ばれ、東の火山最奥地にある”魔王城”のあるじ。一人称は俺。

 炎のようにゆらめき逆立つ髪、緑色の瞳、褐色の肌。金属のような宝石のような不思議な輝きを放つ”黒い首輪”を肌身離さず身に着けている。筋骨隆々のがっしり体型です。

 身内には甘く、特にマコにだけはデレデレ。しかし過去の経験から人間に対してあまりよくない感情を持っており、敵対関係にある者には容赦しない。

 過去、リリニアと共に転生術てんせいじゅつの共同研究をしていました。

 なかなか長生きしていますが、人を寄せ付けないタイプなのもあり恋愛経験は豊富とは言えない模様。


 余談:

 彼の好物は魚のしっぽです。エビフライの尾もバリバリ食べます。ロゼッタさんがしっぽをお残しすると奪い取ります。

 お酒はいくら飲んでも酔わないらしいですが、酔っ払った人の相手はあまり得意じゃないようです。



 ■白谷しらたにミナミ

 種族:人間/♀

 年齢:16歳

 属性:光


 概要:

 マコ(正確にはマコトの時)の幼馴染。作中世界ニームアースには異世界転移によってやってきました。一人称はわたし。茶髪のショートヘア、くりっとした瞳。

 異世界転移の影響で”かなりの怪力”と”そこそこの魔力”を身につけ、日本にいたころと比べ数十倍の身体能力になっています。それもあって、調子に乗って勇者を自称。

 性自認は女性で恋愛対象も女性。元々幼馴染で仲の良かったマコに対しては、彼から彼女に変わったことも含めて複雑な感情を持っている様子。

 地球生まれなのもあって、ニームアースの人々とは違う価値観や視点を持っている面も。


 余談:

 趣味はおしゃれと喫茶店めぐり。ゆっくり座れる場所で往来の人々や街並みをじっくり観察するのが好き。

 日本にいたころはテレビゲームをよく嗜んでいましたが、魔素合戦マナゲームにはそれほどハマっていないようです。



 ■ロゼッタ

 種族:獣人・牛/♀

 年齢:27歳

 属性:闇


 概要:

 バルフラムの事を陛下と呼び、秘書として仕えています。彼に対しては過去に恩義があるようです。

 一人称は私。黒髪、横に張り出したツノ、大きな丸メガネ。作中で最もナイスバディ。

 穏やかな性格ですが、時々天然を発揮するお姉さん。面倒見はいいほう。

 金銭感覚についてはちょっとズレたところがあり、陛下から受け取った予算を超過して買い込んでしまった前科があります。

 掃除や洗濯のような効果のある、家事系の魔法が得意。

 かつて王国に立ち寄った際、悪漢に難癖をつけられたので「魔素合戦マナゲームで勝った人の言う事を聞くわ」と言ったのをきっかけに、あれよあれよと無敗伝説を築き、最終的に処刑鎌の女王ギロチン・クイーンと呼ばれて舎弟がたくさんできたらしいです。

 お酒を飲むと口数がとても増えて、笑い上戸になります。


 余談:

 魔王城図書館の蔵書のマンガ本をこっそり愛読しており、男の子がたくさん出てくるスポーツマンガを特に好んでいるらしいです。

 そのため、転移魔術師が仲介する店には立ち寄るチャンスがあれば必ず出入りします。



 ■コニー

 種族:獣人・ウサギ/♀

 年齢:14歳

 属性:光


 概要:

 魔王城イチの元気っ子。一人称はあたし。小麦色の毛並み。ウサミミ!

 三度の飯より魔素合戦マナゲームが大好きで、その次に好きなものはにんじん。

 幼少時から水の属性に対して憧れを持っていましたが、水の魔法をうまく扱えないことに対してコンプレックスを感じていました。

 マコのしっぽから水の魔素マナを受け取った出来事をきっかけに、素の状態でも水の魔法を扱えるようになったようです。


 余談:

 とにかく寝相が悪く、寝言も多いです。

 ロゼッタさんはニアルタの宿や旅館・宵星よいぼしに泊まる際、誰よりも早くさりげなくコニーと隣接しない布団を確保するようにしていたようです。



 ■リリニア・ウェサイア

 種族:魔人・夢魔サキュバス/♀

 年齢:163歳

 属性:水/闇


 概要:

 冥眼めいがん魔王まおうと呼ばれ、西の樹海奥地にある”水晶宮殿すいしょうきゅうでん”のあるじ

 一人称はアタシ。くすんだ銀色の長髪に、長くねじれたツノが左右に伸びている風貌。細く儚げで、枯れ木か幽霊のような立ち姿。

 研究者肌で、自分に出来ない事があると我慢ならない性質たち。色々な事に手を出しているので基本的に器用です。

 西の樹海にて獣人を束ねる立場にあるが、自身は魔人。

 かつて魔王城に住んでいたこともあり、魔素合戦マナゲームでバルフラムを叩きのめすのが趣味だったらしいです。彼と並んで作中最強人物。

 西の樹海の守りはなるべく自分でこしらえた泥兵士ゴーレムにやらせていますが、それは獣人たちを余計な流血と争いに巻き込まないため。

 一人息子のベリオ(10歳)と共に暮らしています。


 余談:

 趣味は二度寝で、用事がなければ大体ぐうたらしてます。宮殿内のほとんどの雑務は、植物人の”トネリ”にやらせていますが、料理だけは火を使うので自分で行います。

 オムライス、カレー、パスタなど洗い物が一皿で済み、かつベリオが好む料理を得意としています。

 


 ■フウメイ・ルナール

 種族:獣人・キツネ/♀

 年齢:53歳

 属性:風


 概要:

 王国にて旅館・宵星よいぼし女将おかみをつとめる狐頭きつねあたまの獣人。一人称はわたくし。普段は和装に身を包んでおり、着物で接客しています。

 和のおもむきや文化が大好きで、馴染みの転移魔術師から直接和風のグッズや本を仕入れています。旅館の外観や内装もほとんど彼女自身の趣味。

 元々はバルフラムの配下の四天王”山崩やまくずしのフウメイ”として魔王軍に所属していましたが、出産を機に引退。

 知略にけ、針に糸を通すような正確な読みと一手一手確実に相手を追い詰める戦法を得意とし、参謀さんぼうとして頼られていました。二つ名は将棋が由来。

 昆虫全般が大のニガテ。何を考えてるかわからないし、急に動くからだそうです。


 余談:

 とある人物から、山肌を物理的に消しとばせるから”山崩し”という二つ名を持っているんだ……と思われていたのをきっかけに、隙あらば将棋好きアピールをするようになったらしいです。



 ■アイゼン・ルナール

 種族:半獣人・キツネ/♂

 年齢:22歳

 属性:火


 概要:

 フウメイの息子で、人間の父親を持つ獣人ハーフ。一人称はオレ。ニット帽がトレードマークで、獣耳は普段は帽子の中に隠している。血筋はキツネですが、風貌から受ける印象はむしろ狼男に近く粗暴な感じ。

 王国西地区の路上魔素合戦ストリート・ゲームを仕切っており、前回の魔素合戦マナゲーム大会で優勝経験もあります。

 魔人マニアを自称しており、魔人への嗅覚が鋭い。自身も魔人になりたいとも思っている様子。


 余談:

 母の影響で将棋が得意ですが、ニームアースには将棋のルールがわかる人が少ないので、もっぱら対戦相手は母ばかりらしいです。あまり勝てません。

 ある日、将棋で負けた腹いせにリアルな虫みたいなおもちゃを投げつけたところ、フウメイさんまさかのガチギレ。それ以来母からの当たりが若干キツくなった模様です。



 ■ソニア

 種族:魔人・風精シルフ/♀

 年齢:35歳

 属性:風


 概要:

 バルフラムの手によって六年前に風精シルフに転生し、いまは北の王国にひっそりと隠れ住んでいます。一人称はあたい。

 草色の髪の毛で、年齢に反して少女のような見た目。雰囲気は妖精に近い。背中からはトンボのような薄翅が生えており、空を飛ぶ事もできます。

 自由奔放でマイペースで能天気な性格。風の魔素マナの影響を受けやすい体質のため、部屋の中は風の魔素マナを媒介しやすい植物が敷き詰められています。時々脱皮します。


 余談:

 フルーツを食べると髪の毛や汗からフルーティな香りが出ることに気づいたらしく、いろんな果物を食べながら研究しています。

 いまは数種類のフルーツを食べ合わせて、風精シルフ特製の香水を作ろうという野望があるらしいです。



 ■ノルンジェニア・ノイン・ムル・アルカディア

 種族:人間/?

 年齢:24歳

 属性:闇


 概要:

 基本は愛称で”ノージェ”と呼ばれています。アルカディア王国の皇子で、第一王位継承者。一人称は私。このままいけばノージェがアルカディアの次期国王、なのですが……。四章でいろいろ明らかに。

 金髪に紫色の瞳で、女性とも男性ともつかない不思議な雰囲気を放つ人物。かつてアイゼンと共に三角大陸トライネントをまたにかけた冒険を繰り広げ、水晶宮殿まで陸路でたどり着いたそうです。

 国に戻った後は、獣人への偏見をなくすため”フレンドハット運動”の呼びかけも行いました。

 獣人や魔人といった種族の違いに頓着がなく、人間を含めた三種族が手を取り合える日が必ず来ると信じています。


 余談:

 作者は脳内で野々村ノノムラさんと呼んでいます。(嘘です)



 ■エルド・フォン・ヘイムダール

 種族:人間/♂

 年齢:67歳

 属性:光


 概要:

 王族にお抱えの魔術師で、宮廷きゅうてい魔術師まじゅつし筆頭ひっとうと称される。一人称はわし

 トンガリ帽子に、たっぷりもさもさの白ヒゲというわかりやすいタイプの老魔術師。

 半生を魔術研究に捧げており、その傾倒けいとうぶりは執念しゅうねんの域。魔術師としての腕前は北の王国内で最強格。とはいえ、いくら人間の中で強くとも魔王には敵いません。

 過去にとある事件があったことで、現在は魔人をはっきりと敵視しています。


 余談:

 偉い立場にある関係上、対して親しくない相手からも登壇のお礼などとよく贈り物を受けるのですが、なぜか帽子を送られることが多いらしいです。

 しかし彼はお気に入りのいつものトンガリ帽子以外をあまり被ろうとしません。貰ったものを処分するのも忍びなく、家には新品未開封の帽子がたくさん積んであるそうです。



 □□□ 用語 □□□


 ■ニームアース

 作中の世界全体を指します。

 魔素マナが満ち、三つの人種が住み、時々外の世界から転移魔術で物品や文化を仕入れているのが特徴。


 ■魔素マナ

 作中の世界ニームアースの大気や生き物の体内に満ちているもの。

 魔法の使うための媒介となり、これが少ない場所で体内にも魔素がない時はうまく魔法を扱えません。

 火、水、風、光、闇、の属性が存在し、人々はいずれかの魔素マナに愛されて生まれて来ると言われています。

 人によって扱える量に個人差がありますが、種族や環境による影響も大きいようです。


 ■魔素マナに愛される

 生まれつき扱うのが得意な属性を指してこう言い回すことがあります。

 得意属性ではない魔法も、素養と魔素マナさえあれば扱うことが可能ですが、あまり出力は見込めません。

 ごく稀に複数属性の魔素マナから愛されている者もいるようですが、それだけで特異な才能とみなされるほど珍しいことです。


 ■詠唱

 言葉を紡ぐことによって魔素マナに語りかけ、一時的に力を借りること。言霊とも言います。

 特に明確なルールはなく、自分の言葉で詠唱を行っても問題ありません。

 一種のルーティンのようなもので、自身が信ずる”言葉の強さ”や”言葉のイメージ”の影響を受けます。

 心の中で詠唱する”黙唱”という技法もありますが、やはり声に出して詠唱する方が高い効果を見込めます。

 詠唱で集めた魔素マナにその場でイメージを流し込んで魔法を使う事を即興魔法と呼びます。


 ■触媒しょくばい

 魔素マナを含む物質全般の事を指します。

 大規模な魔法を扱う際には、高濃度の魔素マナを含む触媒を必要とする場合もあります。

 この世界の魔術師の一般的な杖には触媒しょくばいが取り付けられており、本人が持つ魔力以上の魔法出力を引き出せる仕組みになっています。


 ■定唱化ていしょうか

 体内の魔素マナに魔法の動きのイメージを覚えこませること。

 定唱化ていしょうかした魔法は名前を唱えるだけで簡単に発動できるようになります。

 言ってしまえばマクロやショートカットの登録みたいなものです。

 強い力を扱う魔法を作った場合、発動する時に必ず詠唱が必要になるケースもあります。


 ■魔素合戦マナゲーム

 三角大陸トライネントで大人気のスポーツ。

 競技者はタグと呼ばれる道具を自身の周りにまとわせ、対戦相手のタグに魔法を撃って全て撃ち落とせば勝ち。

 タグを起動している時は、競技者本体の身体に魔法が当たった場合も判定されてタグを一枚失います。

 むしろタグ自体に魔法を当てるほうが難しいので、大抵は身体ヒットで点数が入ります。

 タグは三枚使うルールが最も流行はやっていますが、ローカルルールやハンデとして最初から枚数を減らしたりしてもいいし、チームを組んでもいいし複数人バトルロイヤルでプレイしてもいいようです。


 ■タグ

 魔素合戦マナゲームで遊ぶ時にはなくてはならない道具。

 スマートフォンくらいの大きさと重量で、起動していない時は透明。起動すると使用者の属性色に発光し、自動で浮遊追尾します。

 タグを起動している時に使った魔法はタグの制御下で発動し、人やモノに当たっても危険がないようにコントロールされます。

 競技者の魔法の出力が強すぎる時はその威力を抑え、逆に魔力が弱すぎる時は内臓魔素マナで補ってくれます。

 コニーはタグを起動している時だけ水の魔法を使うことができていました。


 ■種族

 おおまかに分けて人間、獣人、魔人の三種が存在します。

 獣人と魔人に関しては更に細かく細分化され、獣人は動物がモチーフ、魔人は悪魔や妖精、神話の存在がモチーフになっています。

 寿命は人間と獣人が同じくらいなのに対し、魔人は著しく長命。

 筋力は獣人が強く、魔力は魔人が突出して高いです。いちばん人口が多いのは人間。


 ■モンスター

 ニームアースに棲む動物のうち、人間ではないものを指す。

 コカトリスやドラゴンといった大型で危険なものもいますが、現在作中は人物が中心のお話になっているので、あまり登場の機会がありません……。

 

 ■霊水エーテル

 青白く光る、液体状の謎多き物質。高度な魔術を扱う者や専門性の高い魔術師ほど求めてやまない品のようです。

 詳しくは四章目で明らかになります。


 ■封魔ふうまの髪留め

 ルビー色の三角形のヘアピン。

 霊水エーテルで鍛えられた金属でできており、夢魔サキュバスの魔力が外側に溢れるのを抑える効果を持っています。

 元々はリリニアの持ち物でしたが、マコに貸し出しています。でもアイゼンが壊しました。


 ■天弓てんきゅう巫女みこ

 天弓てんきゅう祭壇さいだんに近くことができる唯一の選ばれし人物。

 百年以上その存在が確認されていないため、半ば伝説のような扱いになっています。

 王国の歴史書には前任の巫女みこのことが載っていたり、各所に巫女みこを活躍を後世に伝えるための銅像が建っていたりします。


 ■転生術

 魂に触れたり出し入れしたりする”操魂術そうこんじゅつ”と、イメージの力で肉体を形作る”細胞錬成術さいぼうれんせいじゅつ”を組み合わせた高度な魔術。

 バルフラムとリリニアの共同研究によって実現したもので、歴史上他に例が無く、実は世界のルールの穴を突く裏ワザ的な技術でもあります。

 マコはこの技術によってニームアースにやってきました。

 バルフラムは基本的に魂に還ったモンスターの転生を数多くこなしていますが、良質な魂を見つけると観察せずにはいられないようです。


 ■転移魔術師てんいまじゅつし

 異界とニームアースを繋ぐ特殊な魔法"転移魔術"を扱える人物のこと。

 転移の魔法には大量の魔素マナが必要で、気軽に扱える魔術ではないようです。

 この魔法によって異界から物品や文化が流入していることで、ニームアースの文化はある程度地球と似通った部分もある模様です。


 ■星乗りの韋駄天スターライダー

 ニアルタの街でレンタルした魔素動力マナどうりょくの乗り物。

 光か闇どちらかの魔素マナを触媒にして推進力を得ることができ、大きな帆は昼は太陽の光を、夜は月の光を吸収する仕組みになっています。

 空を飛んで移動できますが、停泊する際は水場が望ましいようです。


 ■フレンドハット運動

 六年前に王国にてノージェ主導のもと呼びかけられたキャンペーン。

 人間や獣人といった種族の違いや偏見を持たないという意思表示をする者は皆、帽子を被って出かけようというもの。

 反響は予想以上だったらしく、これをきっかけに帽子専門店の数が増え、種族間の対立する雰囲気も緩和されました。

 ただし、この運動はあくまで獣人を名指ししており、魔人に対しては言及を避けられていたようです。

 


 □□□ 地名 □□□


 ■三角大陸トライネント

 ニームアースの中でも有数の巨大大陸。大きな三角形のような形をしています。

 本作の舞台の中心ですが、この世界には他にも大陸があるようです。


 ■天弓てんきゅう祭壇さいだん

 三角大陸トライネントのちょうど中心にある謎の建造物。

 祭壇というよりは塔のような見た目で、下から上まで細長い筒状をしており、どうやって立っているのか、何故倒れないのかは不明。

 周囲は結界で守られていて、天弓てんきゅう巫女みこ意外は近づくことができないようです。

 巫女みこによって祭壇が起動されると、三角大陸トライネントには豊富な魔素マナが満ちると言われています。


 ■東の火山

 三角大陸トライネントの南東にあり、火の魔素マナが豊富に満ちた土地。

 かつては魔人とモンスターが多く住んでいましたが、人間によって掃討されてからは閑散としています。


 ■魔王城

 東の火山の最奥地にある建造物で、バルフラムの居城。

 大きくて立派ですが、住んでいる人口はかなり少ない。


 ■西の樹海

 三角大陸トライネントの南西にあり、風の魔素マナが豊富に満ちた土地。

 ほとんどを鬱蒼うっそうとした森が占め、獣人の集落がちらほら点在しています。


 ■水晶宮殿すいしょうきゅうでん

 西の樹海の最奥地にある建造物で、リリニアの住処。

 大きな湖の上に反射するように建った、美しい建造物。この建物の周りだけは水の魔素マナも豊富になっています。


 ■北の王国

 三角大陸トライネントの北にあり、水の魔素マナが豊富に満ちた土地。

 人間がたくさん住んでおり、現在大陸で最も力を持っている勢力。街も活気に満ちています。


 ■旅館・宵星よいぼし

 北の王国の西地区にある、フウメイが女将おかみを務める旅館。

 特殊な術が門の周辺にかけられており、獣人に反感を持つ者や敵対の意思があるものは、敷地に踏み入ろうとすると霧の中に迷い込み、狐につままれたような顔をして出てくるらしいです。

 その為、獣人が安心して利用できるとして客層に獣人が多い、隠れ家的な宿。

 フウメイだけでなく、他にも従業員がいますが作中では割愛されています。


 ■ニアルタの街

 天弓てんきゅう祭壇さいだんのすぐ北にあるアルカディア領の大きな街。

 西の樹海との貿易拠点となっており、いまは獣人も多く住んでいます。

 ただし、人間と獣人の関係が悪かった時期は樹海と近い関係で紛争の最前線だった歴史があります。

 そのため外壁は高く頑丈で、住民には獣人に対して厳しい目を持つ者も一定数います。

 

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