ゴミ屑キャンパスライフ!

祥太郎

第1話 プロ学生

 この春で大学3回生になった俺は相変わらずバイトもせず、実家からの仕送りとパチスロで生計を立てていた。

出席しなければならない授業にだけはだらだらと出て

どうでもいい授業は行かず、終業間際に外で終わるのを待ち、

終わった瞬間皆が主席カードを前に提出する際にいかにも始めから教室に居たような顔で出席カードを出す、

もしくはLINEで後輩に今日のカードは頼んだと他人任せにするようないわば

プロ(自称)学生だ。


 要領の良さから単位だけは問題なく取れていた、このままいけば間違いなく卒業は出来るだろう。そこら辺の全く授業に顔を出さない本物のクズ学生と違う。

そう思っている。


たまに大学に行っては怒らない教授や適当な授業では途中で抜け出し、喫煙所でタバコを吸っていた。

ここでは仲間によく会う、俺はこんな感じでもお遊びの野球サークルに属している。

同期はほとんどが俺とは違う学部のやつらで喫煙所で会うことが多かった。

「よお、またサボってるのか?」

「当たり前だろ、今日スロ行くのか?それより金貸してくれよ5千円でいいからよ」

「スロットで勝てばいいだろ」

「スロに行く金なんかあるか!仕送りが入るまで1日千円も使えねぇ、タバコ買ったらほぼ終わりだよ。」


俺はスロットで大敗し、今月お金が無かった。

昼飯はカップラーメン

晩飯は実家から送られてきた米を大量に炊き、スーパーの半額になった惣菜や豆腐、納豆、なめ茸等で腹を膨らましていた。

タバコを辞めればもっとましな食事に在りつけるものだが、小心者で短気な性格ゆえに些細なことで腹を立てストレスのはけ口となっているタバコを手放せない。

これだけは辞められない辞めたら逆に病気になってしまいそうだった。


お金がないならバイトでもすればいいと普通の人間は考えるだろうが俺にはそんな考えなど毛頭無い

働くのが嫌で高校を卒業してすぐに社蓄になるなんて御免だった。

学業の成績は並以上であった為、指定校推薦という最も楽であろう方法で大学に入学したのだ。

働きたくないから進学した訳で、バイトなんぞやってしまうものならここに居る意味が無い、ましてやこの俺の貴重な1時間をたった7百円から8百円で売れる訳がない、俺の1時間にはもっと価値があるという意味不明な考え方をする男である。



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