角の生えた少女の話
紫依さら
プロローグ
「……の昨日のコラボ配信見た!?面白かったよねー!」
「見た見たー!やっぱり面白いよね~!」
学校からの帰り道。私は友達と談笑しながら歩いていた。学校指定の制服と鞄を持った女の子二人であり、この光景は夕方の時間ならよく見られる珍しくも何ともない"普通"の光景であった。
―――ただ、一つだけ"普通"ではないことがあった。
それは……………………
片方の女の子だけ……『私』だけには、2本の角が生えていたことである。
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