第39話:久しぶりのお出かけ

 レストランの方は順調にであった。学生も卒業して、NPOの学生寮を出て

行く人と入る人が交代していた。大学でも評判が高く普通のアルバイトよりも

食費と寮付きで5万円という好条件のために、NPOに参加する学生が多く

寮に欠員が出なかった。この年は東京で福祉関連のNPOを立ち上げたい

という人の訪問が増えて訪問者が多かったが立ち上げの費用と場所の確保が

出来ない様であきらめる人が多かった。東京と一緒にやろうというNPOまで

現れたが、このNPOは独立採算がモットーなので他と組む気はないと言い

と断った。その他、東北仙台と新潟で良い所出のお坊ちゃん風の男性が

仲間とやってきて、NPOの立ち上げ方法や採算は取れるのかとか企業として

の魅力があるのかと、妙な質問をするので、採算はとれないし、持ち金は

確実に減ると言うと、なんでそんな割に合わない商売やってるのかという

始末にNPOで寄付を主目的に行う非営利団体に経済的メリットなんかある

訳ないだろと追い返した。不思議そうな顔をしていくのを見ると思わず

マジかよと突っ込みを入れたくなる心境になった。吉田秀夫はNPOの事を

もっと勉強してから出直してくれ時間の無駄だと心の中でつぶやいていた。


 最近はNPOに65歳過ぎの高齢者が非常に増えた気がする。NPOの

仕事参加だけでなく友人を連れて比較的空いてる10-11時、2-4時頃

に大勢でやってくるケースも多い、もちろん、お客さんなの大歓迎、珈琲、

紅茶とケーキセットを注文して長時間話して喫茶店代わりにしていた。

 その他、1人身の高齢者と思われる男性や女性が一人でやってきて

持ち込んだ弁当箱に料理とおかずを入れて帰ったり明日の朝のトーストまで

買っていく老人も増えてきた気がする。こうして、不景気な2008年が

終わり2009年を迎えた。


この頃には投資資金の回収をほぼ回収したのでNPOの新本部の家の離れに

100人程入れる会場をつくり元・芸能人のチャリティーショーや中高年の

お茶飲み場、女性達だけの喫茶店、集会場、インターネットが使える学生用の

喫茶店として利用しようと思った。


 男女それぞれトイレ6つずつの簡単に間仕切りの出来る断熱材を入れた

大型倉庫を日成ビルドさんにお願いすると原価で1千万円でつくってくれると

言った。島田淳二さんにインターネットを引き込んで冷蔵庫4台大型エアコン6台

、電気、水道工事を依頼すると300万円で請け負ってくれた。9月初旬に工事に

開始2009年10月11日に完成。その後、元・芸能人、タレントさんに連絡

してチャリティーショーを帰宅して毎週1-2回のチャリティーショーと

不用品バザーを行うことにしてNPO会員にバザーへの協力を依頼し、

この情報をNPOのホームページや募金活動の時に、チラシに書いて、

お客を集めるようにした。レンタルルームの営業も開始し、空いてる日は、

午前中で1万円、1日で2万円で、半分間仕切りで1万円、小部屋が

半日3千円、1日6千円とした。

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