第35話:新しい木造のNPO本部の構想
レストランでステーキやビーフシチューなど高級料理も出し始めて売上金額が
増えてきた。売上金額の多い日では1-2号店で50万円を越える日も出てきた。
更に、喫茶部では、ベーグル、ホットドッグ、ハンバーガー、ショートケーキ、
パンケーキ、どら焼き、ドーナッツ等、品数を増やし、ウーロン茶、冷たい紅茶、
スポーツドリンク、ジュースなどの水物も提供し始め単価も品数も増えた。
そのために最低2日に1回はのコストコに食料品を買いに行く様になった。
4月18日の全体会議で経理の加藤宗男さんが吉田秀夫に、この2年間の
投資金額が多くないですかと指摘された。そこで確かに多いが先行投資して
極力早く投資を回収しようと考えていますと答え、そのための投資は個人的に
NPOへの投資するようにしますと言い、そして最後に吉田秀夫、吉田章子さん
のNPOへの拠出金額が多すぎるのが気になりますと言った。
確かに初期費用がかかっていますので、どうしても仕方がありませんが
今回の寮も寮費1人5万円で48人分、毎月240万円近く入り
年間2880万円入りますので数年先には赤字金額もなくなると言った。
ちなみにNPO立ち上げから4年で2920万円を拠出していますと
報告した。
すると会場からどよめきが起きた。心配されなくても大丈夫ですと言い詳細は
言えませんが問題ありませんと答えた。年間2920万円で2-3年で持ち
直せますと言った。経理の加藤宗男さんが、それなら良いのですがと言って
、この件は終わった。その他の質問で法務担当幹事の安田さんが、ちなみに
来年度は何か新しい計画でもあるのですかと質問した。来年は、寄付で
いただいた土地の古家を取り壊して新しい木造1軒家のNPO本部を計画した。
費用は3千万円程度、そこで、有名人のチャリティーショーや、オークション
、バザーなどをしたり、NPOメンバーが泊まれるようにしたいと思って
いますと言った。この話に大丈夫なんですかとの声が出たが大丈夫ですと
言い細かい数字は言えませんが、このレストランでは多くのご厚意で無料で
食品をいただいたり格安で買ったりして料理の原価が通常の1/4程度で
原価率が30%程度、つまり1000円の料理が300円程度で儲けが
700円です。その中で寄付に回しているのが4-500円であり残りを
NPOの投資改修に回していますと言った。だから支払金額が多くても
1~2年で回復できると言った所、メンバーから安堵の声があがった。
ですから今後もレストランの売り上げをあげて下さいねと言った。
また募金活動も積極にして下さいと言い、また使える品物のNPOへ
の寄付もらう様にして下さいとお願いした。その後、寮に入った学生達の
積極的な募金活動、バザーが目立った。学生達は、こんな綺麗な寮に
住まわせてもらってありがたいと言い、以前にも増して、積極的に
NPO活動に協力してくれるようになった。
そうして、夏、秋、冬が終わり、2008年を迎えた。
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