色豪騎士の負け試合 王国蕾外伝 花の名前１

ーー主要登場人物紹介ーー

年齢、称号、肩書はこの物語が始まる王国歴１０４６年春のものです。登場人物も多く架空の設定なので、混乱を避けるため貴族は姓と名のみに統一しました。ネタバレを含みますのでご注意ください。

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ローズ・ソンルグレ（１４）

ソンルグレ侯爵家の長女。貴族学院で文官になるために勉学に励んでいる。勉強一筋でお洒落には無頓着だが本当は年頃の少女らしく恋もしてみたい。彼女は父親と兄が素敵すぎるから大抵の男は霞んで見える、とは友人ミシェルの言葉。

マキシム・ガニョン（１８）

ガニョン伯爵家次男。貴族学院騎士科の最終学年に在籍する彼はローズの兄ナタニエルの親友である。見目麗しく人懐こい性格の彼は男女共に？ファンが多い。あちこちで浮名を流しており、学院の有名人である。愛称マックス。

ナタニエル・ソンルグレ（１９）

ローズの異父兄。魔術師として王宮魔術院に勤めている。いつもローズと親友マキシムの口喧嘩を聞かされている。愛称ナタン、ナット。

アントワーヌ、フロレンス・ソンルグレ侯爵夫妻

ローズの両親。アントワーヌは宰相室補佐として王宮に勤めており、ローズが学院を卒業する頃に王国史上最年少で副宰相に就任する。フロレンスは最初の夫との間に生まれたナタニエルを連れてアントワーヌと再婚した。被害者保護施設『フロレンスの家』を設立し、園長を務めている。

マルゲリット・ソンルグレ（１２）

ローズの妹。母親似の外見はいかにもお淑やかな侯爵令嬢なのだが、実は活動的な彼女である。ローズが苦手な暗闇も高い所も虫も怖くないらしい。愛称マルゴ。

ミシェル・サヴァン（１４）

サヴァン伯爵家の長女。ローズの幼馴染み。本編第二作「貴方の隣に立つために」の主人公アメリとリュックの娘。父親の外見と母親の性格を引き継いでいる。お喋り好きで誰とでも仲良くなれて友人も多い。

アンリ・ルクレール（１４）

ルクレール侯爵家の次男。ローズの従弟。色々と強烈な性格の彼は父親の血を濃く引いているようである。彼には兄ギヨーム（１６）と妹ミレイユ（１２）がいる。

ジェレミー、アナ・ルクレール侯爵夫妻

アンリの両親。ローズの伯父ジェレミーは騎士で近衛大佐。アナは王宮魔術院に勤める魔術師であり貴族学院でも非常勤講師として教鞭を取っている。

モード（３２）

ソンルグレ家の侍女。十代の頃からずっとアントワーヌに仕えている彼女はローズが生まれた時から世話をしている。ローズの悩みの聞き手であり、慰め役でもある。

ティエリー・ガニョン（２１）

ガニョン伯爵家長男、マキシムの兄である彼は文官で後にローズの職場で先輩になる。マキシムとは対照的に穏やかで誠実な性格の人である。

テオドール・ボルデュック

優秀な王宮医師。ローズの伯母アナの弟で、ソンルグレ一家とは親戚付き合いもしている。