①特殊性癖におけるリョナ


 まず、リョナは特殊性癖の一種に分類されると私は思います。特殊性癖とは、一般人があまり好ましくおもわない(もしくは性的な感情を抱かない)物・行為・シチュエーションなどに性的興奮を覚える性的嗜好を意味します。例として加虐性愛サディズム被虐性愛マゾヒズム幼児性愛ペドフィリア露出性愛エキシビショニズムなどが挙げられます。



 そんな特殊性癖の中でも極めて新しく、広範囲に渡る(日本特有の)それが、まさにリョナであるというわけです。ただし、リョナに分類されるような行為やシチュエーションひとつひとつを分類していけば、上記の特殊性癖に競合していくものもあります。これは既に書いたように、リョナがカバーする性的嗜好が「広範囲に渡」るためです。ゆえにリョナは、特殊性癖の中でも上位の分類階級であると言えます。言ってしまえば、リョナという分類枠を特殊性癖に当てはめる時、「リョナ要素」を持たない特殊性癖が「それ以外のすべての特殊性癖」と言えるでしょう({特殊性癖}={リョナ}+{リョナ要素の無い特殊性癖})。


 となると、リョナは特殊性癖の中でもかなり大きな分類です。しかし未だに発見されていない特殊性癖もありますし、その定義すら曖昧な場合もあります。それなのにどうしてそんなことが言えるのでしょうか? それを次の項で説明します。



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