一等星点P
曖昧な 「好きかもしれない」 転がして 踏切前で 左右を吟味す
居眠りに まぶたの白さ 目につけば 曇天の白 なまめかしくなる
好きなところ たくさんあるよ 指を折り 知ってるところは みんな好きだよ
告白は いつにするのと 問うリボン 太陽が消えたら。 言わないつもり
手のひらの 指紋掌紋 なぞりたく 無意味に舞う指 指揮は無作為
街灯の向こう 君のまつげに 雪が降る こうもり傘の 黒い光沢
新雪の 背中を追いかけ 曲がり角 まことの顔に 豆鉄砲を食う
早見図を 覚えられない 午前二時 三角形に 名前をつける
アルタイル デネブとベガを 透かし見て 四つ目の星は 旅客機の影
移動する 点Pの速度を 求めなさい 流れ星の横に 不等号をつけ
都会だと 見えないでしょう 星空が ベテルギウスに 告げ口する夜
学校で いくつも星を 数えども 一番星の 名前も知らない
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