第18話 江の島岩屋で
僕と優香さんは江ノ島神社にあとで行くことにして先に江の島岩屋に向かった。
優香さんの提案だ。
なにか思い入れがあるようだった。
僕の心はすっかり優香さんに打ち解けていたが彼女のほうはどうだろう?
ずっと繋いだ手は確かに暖かくて二人の距離は近いように思えた。
「優香さん。足元に気をつけて」
波の浸食で出来たと言う洞窟内には照明が演出されて神秘的だ。
僕たちは入り口近くでろうそくを渡されその頼りげのない灯りを拠り所にして暗がりを進む。
「智史くん」
「んっ?」
不意打ちをくらった。
僕の唇に優香さんは唇を重ねてきた。
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