157_黙禱なんてめんどくさい

大人からやれと言われて仕方なくやった

落ち着きのない僕はずっと早く終われと思っていた

後で調べてみたら死んだ人への祈りだって書いてあった

顔も知らない人に何を祈ればいいんだか

その後何度も祈っているふりをしていた


大人になってからも仕方なくやっていた

落ち着きのない僕はずっと早く終われと思っていた

どうせお前らも何も祈ってなどいないんだろうな

これが続けと思ってるやつもいるだろうな

この日もずっと祈ってるふりをしていた




色々あってからも仕方なくやっていた

落ち着きのない僕はずっと早く終われと思っていた

またお前らのことを考えなきゃいけないんだよな

もう忘れたくても焼き付いて忘れられねぇよ

この日もずっと何度も何度も祈っていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る