第10話回復期
薬を飲み始めて、1ヶ月くらいで、幸いなことに症状は改善に向かっていた。
毎日必ず3時間くらい昼寝をしないと、
身体が疲れていたのだけど、その症状も治まってきた。
遠出をしようという気力も出てきた。
(次の日に寝込むことは必須だったが)
友人や家族以外と接する機会もほぼない為、ストレスがかなり軽減されていたのかもしれない。
あと、心掛けたこととして、規則正しい生活をできる限りするようにした。
社会復帰の時に、スムーズにリズムを作れるように。
朝疲れた状態で目が覚めることもなく、普通に起きられるようになった。
今まで、長年に渡り、疲れた状態で起きることが「普通」になっていたのだけど、それはおかしかったのだと気付いた。
気力が出てきたことで、家事全般を積極的にした。
特に、掃除が今まで以上に好きになったのは、大きな変化だと思う。
実家で暮らしているのだが、両親は家族で住んでいるのだから、子供も家事をするのが当たり前という考えを持っている。
なので、料理、洗濯、掃除等、ごく一般的なスキルは、学生時代から待ち合わせている。
(なので、世間的に、実家暮らしは楽という認識があることに異論を唱えたいのだか…)
精神的に上下する日は、もちろんあったが、
何もしたくない日は、家族にもそのことを話して、休む日にした。
家族の理解を得るには時間が掛かる部分も
あったが、今は理解しようとしてくれてるし、支えがあってこそ、生きていられるのだと感謝している。
そして、友人も、自分が心の病に掛かったり、友人の友人が精神科に掛かっていたりした為、アドバイスを貰えたりして本当に助かったし、恵まれているなと思った。
正直、全てを理解して貰うのは難しいと思うが、自分では色々考えていても、心と身体がちぐはぐになっているので、長い目で見てもらえると良いと思う。
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