第21話:遂にNPO横浜国際援助隊が動き出す1
2011年に1月に霧島山系の主要活火山・新燃岳で約半世紀ぶりの
本格噴火し爆発的噴火を繰り返し空振によるガラス破損や降灰の被害がでた。
2月22日にはマグニチュード6.3、クライストチャーチ直下型で局地的
に甚大な被害が出た。死傷者不明者300人、ニュージーランド第二の
都市クライストチャーチ中心部に大きな被害が集中し全壊したビルで
被災した邦人留学生ら28人が死亡した。3月9日にマグニチュード7.3
、震度5弱、三陸沿岸に0.5~1mの津波。
この地震が東北地方太平洋沖地震の前震だった可能性が指摘されている。
そして2011年3月11日の東日本大震災がマグニチュード9.0、
日本観測史上最大、最大震度7と大津波で甚大な被害。
(地震動自体による被害は比較的少なかったと見られている)死傷者不明者
18,000~22,000(関連死を含む)特に大津波による被害が壊滅的で
波高は15m以上と見られており三陸沿岸で遡上高39m超を記録。福島・
宮城・岩手の沿岸では文字通り消滅した町があり日本海溝の複数震源が
連動する事態も過去に記録がない。
(数百年以上前にはあったという説もあるが確定的ではない)津波は太平洋
に拡散しニューギニアとアメリカで死者を出している。被害額15~25兆円
、現時点における戦後日本最悪の災害。損壊・流失総数110万超、避難者数
は多い時で55万人を越えた。更に津波の影響により福島第1原発で冷却機能
麻痺し1~3号機でメルトダウンが発生して施設が損壊する事態が起きた。
周辺住民は避難したが事後の対応遅れで批判も大きい。余震活動も活発に
起きており、M7以上の余震では死者も出している。
(東日本の地殻バランスが変わったと言われている)先進国をM9クラス
の超巨大地震が直撃したのは世界初。M5以上の余震が数百回発生しており、
うち数回がM7超え。日本で1年に起きる平均地震数の数倍の活動があった
ことになり2013年、震災関連死が2千人を越えた。それと東北大震災が
有名になりすぎて、忘れられやすいが、もう一つ、大きな地震が起きていた。
それはマグニチュード6.7、最大震度6強、長野県北部の栄村等で負傷や
全半壊、雪崩も誘発し東北地方太平洋沖地震に触発されて起きた可能性がある。
NPO横浜国際援助隊は3月11日、自分たちの住む、横浜も大きな揺れと
、停電、断水にみまわれたが、落ち込んでる暇も惜しんで、対策会議を開き
、道路の状況を見て、ボランティア要員を仙台、福島、岩手に送るか
考えたが、情報を収集すると、道路が寸断されて東北道は駄目とわかり、
新潟から入る方法を考えた。とにかく、平田浩一と山下健一などスタッフ
6人で1人でも、ボランティアを集める活動を最優先にして、その次に
、彼らを運搬する方法を考える事にした。3月14日からインターネット
のNPO橫浜国際救助隊のホームページでボランティア参加希望学生の
登録開始し2500名の希望者があつまり、新潟経由で秋田から岩手経由
でバスを送り出してボランティアの名簿を橫浜市内のボランティア本部に渡し
、そこからボランティア希望学生に乗ってもらうバスの名前と座席名を
伝えるようにお願いした。その後、移動手段については、全て橫浜の
ボランティアセンター本部員任せる事にした。余震活動も活発で、
4月12日と17の余震では震度5弱を記録。
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