でかい商売がしたい!浜っ子商人物語
ハリマオ65
第1話:横浜家具の職人とは
横浜家具とは、横浜で製作された西洋家具の事。海外から持ち込まれた家具の
修理をしたことがきっかけとなって横浜で発祥した西欧風の木製家具であり、
現在も作られ続けている。幕末期には家具の修理が中心であったが、次第に
オリジナル商品の生産も行うようになった。横浜で生産される西洋家具は
ヨーロッパで作られている家具とは異なった特徴もそなえているので
「横浜家具」と呼ばれている。
横浜家具の特徴としては、釘をほとんど使わない・場合によっては全く使わないという点が挙げられるすなわち接合部が上手く噛み合うように特殊な細工を材木に
施し、それを組み合わせて作っているのである。この西洋風の家具を作っているのに
釘をほとんど使わないという点が、横浜家具のアイディンティティとも言える。他に
もヨーロッパの家具にしばしば見られる曲面は、一般的に鑢を使って作ることが
多い。だが横浜家具の場合はそのような曲面を主に曲線的な刃を持った鉋を使って
出しているという特徴もある。この時に使用される鉋は多様である。つまり大きさも形も様々な鉋を使って仕上げており、この点も横浜家具が持つ独特な点。鉋を使い出
した曲面と鑢を使って出した曲面は趣が変わるため、これが横浜家具の外見的な特徴
になっている。
山下健一は山下家具という百年続く、横浜家具の家に生まれた。父、山下厳一は、文字通り、厳しい職人気質の男であり、中華街の華僑の金持ちや中国の富裕層に家具を売っていた。以前は欧州、米国の大使館員、外交官にパイプを持ち、販売数は少ないが高価な家具を売って生計を立てていた。昔は日本のお客さんもいたが最近は不景気日本では、高価すぎて売れないのが現状で困っていた。
そこで、息子の山下健一に家具屋を継げとは、言わず好きにさせていた。健一は、と言えば横浜・元町に住み、中華街に友人が多く、スポーツは柔道をやっていた。
明るい性格で笑顔か可愛く近くのおばさんに人気のあるひょうきんな負けず嫌い、
友達が多く、明るい、記憶力が良く、気配りの上手な人気者、勉強は嫌い、実力主義
小学校3年の時に元街小学校で中華街の華僑の子供2人を日本人のガキ大将グループ
3人が待ち伏せして、殴りかかった、ちょうど通りかかった健一が、顔見知りのガキ大将の健太に向かって、
「健太、3人で2人を待ち伏せして殴りかかるとは、情けねー、番長の名が廃ると
笑った」。すると健太が「お前も日本人だったら、俺たちの味方しろと叫んだ」。
それに対して、「俺は、ずるい奴が大嫌いで、2対2の喧嘩なら、まだしも、番長を入れて3人で2人の中国人をやっつけるのは卑怯だと、大声で怒鳴った」。
番長が健一、「まさか中国人の味方をするんじゃないよな」と言った。そして、
番長が中国人の陳と林の2人に襲いかかった。それを見て、健一が、
「そんなに喧嘩したいなら3対3だ」と言って、中国人の側に回って喧嘩を始めた。
もともと、大柄な健一は、市内の道場に通って柔道を習っていたので、いとも簡単
に番長を投げ飛ばしてしまった。それを見た仲間の2人の日本人は、
「やべーと言って逃げてしまった」。番長の健太が、「健一、覚えておけよ」と
言って悔しそうに去った。陳君が、「健一に俺たちを助けてくれてありがとう」と
言った。すると、健一が「勘違いするなよ、あいつら3人で、2人を殴るのが卑怯だと思ったから、助太刀したまでだと言って、晴れ晴れとした顔で、服をはたいて」
立ち去った。
この話題が、小学校中で知れ渡り、健一に、華僑の友達が増えた。健一も、異なる文化に興味を持っていたので、すぐに仲良くなり、春節をはじめ多くのお祭りの時に、華僑の子供の友人の中華街の店に招待された。そうして中国語も覚え、料理、文化を知るようになった。また、実家に大使館、外交官の出入りも多く、英語も自然と身につけた。そして横浜市立港中学に入学、柔道部に入り横浜市の中学大会で個人戦3位になり、勉強の方は、そろばんや暗算が得意で、英語も猛勉強の末、神奈川県立平沼高校に合格して、高校に入ってからは、スポーツでは無く、勉強に全力を傾けて、高校2年の時に橫浜市大商学部をめざして予備校に通い出し、橫浜市大への合格の可能性を上げていき、高校3年で合格確率75%を越えたので受験して、橫浜市大商学部に合格した。
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