第10話 ユエの故郷エルフの村
ヒロシ「ユエの故郷ってエルフの村だよなぁ?」
ユエ「はい、そうですよ」
サラ「あの魔力の高くて綺麗な人も多いエルフよね・・・」
ヒロシ「自虐的にも聞こるぞ」
サラ「うっさいわね!じっ、事実でしょ・・・」
ユエ「あまり過大評価しすぎですよ~、サラちゃんの魔女だって魔法使いの頂点に君臨する凄い種族ではないですか~」
サラ「魔女なんて良いことなんて無いわよ、魔女は不吉で悪いことを企んでるって魔女狩りがしょっちゅうなんだから・・・まぁ別に返り討ちだけどもね」
ヒロシ(やべぇ、俺の立場がねぇ・・・)
ヒロシ「ふっ、二人とも凄いよな!そんな種族で!」
サラ「そういえばあんたは異世界のただの人間だったわね」
ヒロシ「言い方酷いな!俺悲しむぞ・・・」
ユエ「ちなみに私の村はこの森の中ですので森に入りますよ~?」
ヒロシ「森の中だとなんか在るのか?」
ユエ「聖霊達が森には多くいるので森の中にエルフは基本村を造るのですよ~」
サラ「森の中なんだからモンスターとか居るんじゃないの?」
ユエ「モンスターは居ますけど皆仲良しさんなんですよ~」
ヒロシ「森のモンスターと仲良しだなんて、エルフ達はどうやって仲良くなったんだ?」
ユエ「遥か昔にエルフが森の中に一番最初の村を造るときもちろんモンスター達は反対を示し向かって来たのです、そのモンスター達を力で押さえつけ今のように仲良しになったんですよ~」
ヒロシ「力でねじ伏せたのか・・・恐るべしエルフ族・・・」
ユエ「歯向かってきたモンスターは全員倒したらしいですよ~」
サラ「なかなかえげつないわね・・・」
ヒロシ「因みにその時向かって来なかったモンスターはどのモンスターだ?」
ユエ「このシュリーフと言う植物系のモンスターや、リムネットと言うリス系のモンスター達とか性格が穏やかなモンスター達ですね~」
ヒロシ「意外と俺の世界にもいる動物達がいるんだな~」
サラ「見た感じそのままね、襲ってこなさそうだもの 」
ユエ「この細い山道を進むと私の村がありますよ」
ヒロシ「お!そろそろだな!」
サラ「歩き続けたから中々疲れたわ・・・」
山道を進むと村があった
ユエ「ただいま~戻ってきましたよ~」
エルフ「あら~ユエお帰り~」
ユエ「こちらがこの村の村長かつ私の母です~」
ユエの母「どうも~ユエが世話になっています~」
ヒロシ「どうもはじめまして、勇者のヒロシです」
サラ「私は魔女王の娘のサラよ」
ユエの母「あら~勇者様に魔女の娘と冒険なんて凄いわね~」
ユエの母「ユエ~なんで戻ってきたのかしら~何か用事があって来たんでしょ~」
ユエ「さすが母ですね~ばれていましたか~」
ユエの母「見え見えですよ~」
サラ「さすが、エルフは侮れないわね」
ヒロシ「実は戦力を上げるために今は武器を探していて、それでユエがこの村に・・・」
ユエの母「あら~武器ね~この村に伝わるあの杖を欲しいのかしら~」
ヒロシ「あの杖とは?」
ユエの母「少し待っててくださいね~えーっと・・・・・・あったあったこの『聖白の杖』よ~」
ユエ「これです~」
ヒロシ「凄い強そうだな・・・」
サラ「かなり高い魔力が感じられますわ」
杖は白く艶やかに光を帯びていて煌めいている、周りに草の弦が巻いてある
ヒロシ「ん?この弦はなんですか?」
ユエの母「それは世界樹の弦ですよ~」
サラ「世界樹の弦なんてどうやって採ったのよ!世界樹の葉でさえ国の特殊な選ばれた採取人しか採れないのに弦なんて・・・」
ユエの母「遥か昔にに採ったのよ~昔は世界樹の葉や弦は採りすぎなければ大丈夫だったらしいからね~」
サラ「そうだったのね」
ヒロシ「で、あの!その杖を譲って下さりませんか!必要なんです!」
ユエの母「一体何の為に必要なんですか~?」
ヒロシ「今境界線で行われている戦争を止めるために必要なんです!」
ユエの母「うーん・・・どうしようかしらね~」
ユエの母「なら、この村の外にいる禍々しい狼を倒してくれたら良いわよ~、今は戦争の戦力になりそうな者は使われているんですよ~だから強い者は居なくて・・・お願いできますか~倒してくれたら杖を譲って良いですよ~」
ヒロシ「はい!倒してきます!いくぞ!皆!」
サラ「はいはい、気合い入りすぎよ、ったくしょうがないわね・・・」
ユエ「行きましょ行きましょ!私が強くなるために!」
村の外に進み狼を探す
ガサガサッ
ヒロシ「っ!何かくるぞ!」
禍々しい狼「ルガルゥゥゥ!」
ヒロシ「出やがったな!サラ魔法準備!ユエ!あいつの戦力が分からないから今回も弓で頼む!」
ユエ「分かりましたよ~」
サラ「とりあえず凍らせちゃうわよ!アイスブリザード!」
禍々しい狼「ガルゥ!」
サラ「何!?効かない!?なら炎はどう!ファイヤーボルケイノ!」
禍々しい狼「ガウ」
あのサラの魔法をあっさりとかわし、無効化している
ヒロシ「サラ!あいつには魔法が無効化されちまう!サラは今回は下がっていろ!」
サラ「嫌よ!私の魔法が効かないなんて!ただ後ろで見てろっていうの!」
ヒロシ「今回ばかりは仕方ない!素早く片付けるから待っていろ!」
サラ「くっ!私が何にも出来ないなんて・・・魔法王の娘だっていうのに・・・」
ヒロシ「ユエ!いくぞ!あいつは魔法が効かないから物理でいく!」
ユエ「分かりました~威力を私が打てる最大級にしてなんとかダメージを与えます~」
ヒロシ「よろしく頼む!」
ユエ「はぁぁぁぁぁ!」
ビシュン!
禍々しい狼「ガラァァァァァ!」
ヒロシ「よし、これならすぐに片付けられそうだ何とも無いな」
ヒロシ「はあっ!!」
ドシュッ バタッ
ヒロシ「よし、片付けたぞ!」
ユエ「よくやりました~そんな大したこと無かったですね~」
サラ「・・・・・・!」
ヒロシ「おい!サラ!どこにいく!」
ヒロシ「ユエ!ここで待っていてくれ!」
ユエ「分かりました~」
ヒロシ「サラ!サラ!」
ヒロシ「っ!サラは一体何処に行ったんだ」
草むらの奥あら鳴いている声が聞こえる
ヒロシ「サラ!」
サラ「ヒロシ・・・」
ヒロシ「サラ、なんでどっか行っちゃうんだよ」
サラ「だって、だって・・・私は役にたたないんだもの・・・」
ヒロシ「やっぱりその事で逃げたのか・・・」
サラ「だって私は魔女王の娘、だからお母様の次に強いって思ってたのに私の魔法が効かないなんてっ・・・うぅっ」
ヒロシ「サラ・・・お前は俺のパーティーだ、どんなことがあってもお前を信じる、確かに今回はサラは役に立てなかった、たがお前はいつも役に立っていた毎回お前の魔法に救われていた、それにサラの弱点を補うのが仲間ってもんだろ?たった一回の事でそんなにクヨクヨしていたらこの後壁を乗り越えられない、壁を乗り越えるには必ず挫折を味わなければならない、サラは今その挫折を味わったって事はこれから成長出来るって事だだからその悔しい気持ちをばねにして前に進むんだよ、サラ」
サラ「ヒロシ・・・・ふん!別にあんたに励まされる筋合いは無いわ!私はお母様の次に強いの!だから次は負けたりしないわ!」
ヒロシ「それでこそサラだ、さぁユエが待ってる、帰ろうか」
俺はサラと一緒に帰る
サラ「・・・・ん・・・」
ヒロシ「ん?何だ」
サラ「うるさい!こっち見ないでよ!」
ヒロシ「すまないって」
サラ「・・・・・んんっ !」
サラが俺の手を握ってきた
ヒロシ「っ!」
俺はこういうのに慣れていない、言葉を発せずに恥じらいながら手を握り返す
サラ「っ・・・!」
お互い顔を真っ赤にして無言で歩く
ユエ「あっ!お帰りなさいませ~」
ユエ「あら、手を繋いで・・・ラブですね~」
サラ「っ!~~~~~!手を離せぇ~!変態!」
ヒロシ「えぇ!そっちから握ってきたのに!」
ユエ「そうなんですか~」
サラ「うっさい!うっさい~!変態は黙って死になさい!」
ヒロシ「なんか凄い言われようだな!」
ユエ「あっ、因みに杖は無事譲っていただけましたよ~」
ヒロシ「いててて・・・そっか良かった」
サラ「何が良かったのよ!この変態!」
ヒロシ「サラに言ったんじゃないよ!ユエに言ったんだよ!」
サラ「うっさい!問答無用よ~!」
ヒロシ「うわぁぁぁぁ!」
ユエ「次はサラちゃんの故郷にいきますよ~」
サラ「ピク・・・やっと私にも杖がくるのね」
ユエ「はい~一度闘った敵ですが戦争を止めるには協力が必要でしょう」
ヒロシ「複雑な気持ちだな・・・」
サラ「さぁ速く行くわよ!」
ユエ「焦りすぎですよ~ウフフ」
ヒロシ「ちょっと待ってくれぇ!」
サラ「あんたは別にどうでもいいわ!」
ヒロシ「酷い!」
サラ「どんどん行くわよ~!」
無事狼を倒し杖を入手した三人、またサラも挫折を味わい成長を試みる、そしてサラの恋はいかに!?次は一度闘った魔女王の所へ!一体どんな闘いが待っているのか!
次回 第11話 サラの故郷魔女の森
お楽しみに!
作者
いやぁ、最初は狼倒したらそのまま普通に杖を譲ってもらう展開だったんですけどかいてるうちにサラが逃げ出してヒロシに励まされるようになっていまいましたね・・・いやぁ手を繋ぐシーンは本当にアイデアノートには書いていなかったシーンなんですけどね・・・甘い青春を過ごしたいですよねー・・・手を繋ぐシーンはよきと思っています、ちょくちょく笑い(?)や恋愛シーンとか追加していきます、あまり上手く書けないですが今後の展開にお楽しみください
番外編や特別編とかでいいからこういう展開みたい!っていうのがありましたら応援コメントにて言って下さい!考えますので!
言ってもらった展開は最終話が終わり次第考えて思い付いたら投稿します
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