武士道編

「なぜ、なぜだっ…


そうだ、確か師匠が言っていた。


お主の剣には迷いがある…


そう言っていたのを思い出した…



武士として元服し、10年以上刀を握ってきた拙者が…


嫁を貰い息子もできた拙者が…




だから…




だから…




大根が真っ直ぐに切れなかったのか…」




「おまえさん。料理をこしらえると言って、包丁をお抱えになって、大根とにらみあって、いかがしたのですか?」

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