ベッド
眠るのって、どうやってやるんだっけ。こんなことをいつも考えているからいつも眠れないんだろうね。ベッドさん、君は本棚と違って話しかけてこないよね。その代わり、眠ると私の中をうるさくする。恨むよ、私は。
そっか、ベッドさん。あなたはいつも私をうるさくさせてるんだ。だって、君からしても話しかけられるのはもううんざりだろう?
ここが病院のベッドだったらどうかなぁ。神様に祈るひとびとを、どれだけ抱えてあげたんだい?君にわかるかなぁ。偉いよ、静かにしてて。君は。何一つ文句を言わない。なにを考えていても君は暖かく抱きしめてくれるんだもの。じゃあ私もそろそろ黙るよ。恨んでなんかない、あんなの戯れの言葉。
だけど、もうあの夢だけは見させないでくれ。今日ばっかりは二人で静かにして居よう。
おやすみ
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