ナンセンスコメディーのようで、しっかりとSFしている面白い作品です。
SFの楽しさの一つにシミュレーションの面白さというモノがあると思います。
例えば未来に起こるであろう出来事、その問題に対するユニーク、または科学的な解決方法。
この物語の中にはそれを一緒に想像する楽しさがあります。
しかも天才・ドクターヤマダと曲者の助手サトウさんの掛け合いにより、難しくなりそうな話が笑い話のように楽しく語られていきます。
一話一話は短いながらも、すごく読みやすく、気付くとなんとも奥深く、SF小説としてしっかり楽しめるものばかりです。ブラックユーモアみたいな作品もあります。とにかくいろいろです。
物語にでてくる未来の災害とか、人類絶滅の可能性とその延命方法、なんかは特に興味深く読ませていただきました。
やっぱりSFって面白いよなぁ、とシミジミ思わせてくれます。
ということで、すぐに読み終わってしまいますが、ぜひ読んでみてください。
たまには人類の遥かな未来について思いをはせてみるのもいいものですよ!