魔物

勝利だギューちゃん

第1話

俺は受験生。

一応大学に進学する。


理由は、「みんなが行くから」ではない。

自分なりに考えた結果だ。

今はやりたい事が見つからない。

そのやりたい事を見つけたい。


その為の時間的余裕として、大学進学を希望した。


で、高校の帰りに予備校へと通っているわけだが、さすがに疲れる。

その予備校の、昔国鉄と呼ばれていた鉄道会社の最寄駅も、既に電光掲示板となっている。


で、文字ニュースが流れるわけだが・・・


[受験生の皆さん、今の苦しみは明日の糧になります。頑張ってください]

が、スクロールでながれるが・・・


「そんな機械的な活字の励まし方されても、ちっとも嬉しくないわ!」

心の中で悪態をつく・・・


で、その予備校だが、高校と違うところがある。

勉強とかではない。

それは、共学。

いや、共学は適切な表記ではないが・・・


俺の通っている高校は、男子校。

教師も事務員も男ばかりで、女ッ気がない。


で、予備校で中学以来、女子と席を並べて勉強しているのだが、

思春期の男子となれば、女子に意識をするなというのが、無理。


無意識のうちに、女子に目が行く。


「たく・・・何やってんだ?俺・・・」


女がいない。

どう対処していいか、わからない。

自然と優しくなる。


という方程式が出来上がるがそこまでで、彼女が出来るとまでは行かない。

やはり、この年頃の女子は、真面目な男よりも、

遊んでいる男の方が、楽しいし好きなようだ。


まあ、もてない人間のひがみだが・・・


高校の担任の教師が言ってた。

「高校生くらいまでの女子は魔物だ」と・・・

俺たちを、納得させるために言ってると思っていたが・・・


「先生、あなたの言う事は正しかったです」


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魔物 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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