(師匠)義兄×義妹(弟子) 〜まともじゃ無い出会い〜
アキノリ@pokkey11.1
第1話 ボッチ最高
一般的な青春謳歌の高校生と言えばそこのボンクラどもは何を考えるかな?
当たり前だが、青春謳歌の高校生活=ボッチだよな?
俺、七草優雅(ななくさゆうが)もその一人だ。
俺は天涯孤独。
瞑想する時も一人が良いって書いて有るよな。
マジで最高だよな?
ボッチとは他人と無駄に関わらずに、己のステータスを削ぎ落とす事も無いのだ。
まぁ、いじめ的なもんは有るけど。
ラノベ読んでいたら無駄に寄って来るとか。
だけど、ほぼほぼ無視。
更に言えば顔立ちが微妙な俺、凡人にとってはマジで最高だ。
ちょい長い前髪の黒髪、眼鏡、凡人、身長173センチ、特技0。
ハッハッハ、無駄な感じで何人も寄れない感じだぜ!
だけど、そんな俺でも困る事は有る。
体育の時だけが、だ。
俺とペアをしてくれない、出来ないからだ。
まぁそれ以外は学校生活は最高。
イヤホンしていれば誰も近寄って来ないので。
寝ていれば良いのだ。
そんな俺はシングルマザーの母親と二人で二階建ての家に住んでいる。
父親がガンで亡くなって二人三脚で今まで来た。
ちょっと苦労ながらも幸せな人生を歩んでいるのだ。
誰にも負けない、だ!
問題は無い、ハッハッハ!
思いながらクラスを見渡すといつの間にか見知らぬ女の子が教壇近くに立っていた。
「初めまして!三島佳菜子です!」
「「「「「うおおおお!!!!!スッゲェ美少女!」」」」」
知らん間に転校生がやって来た様だ。
それなりに面倒臭がりな担任の島崎が紹介する。
えー、三島佳菜子ちゃんだから、みんなヨローとか言っている。
ポニテの茶髪、Eラインも整って、そして身長も高い、足もスラリとして。
まぁ、だからと言え俺は何も動揺はしない。
美少女だろうがな!
ハッハッハ!
何故なら美少女。
いや、女達は俺にキモッと言ってボッチに構わっては来ないから。
俺はその様にウンウンと思いながら、居ると。
目の前に三島、つまり美少女が俺を見て居た。
俺は驚愕して身を退ける。
担任も驚いた様な感じで目をパチクリしながら俺を見ている。
え?え?
「.....あ、あの、何だ?」
「あ、あの.....間違い無く優雅お師匠様ですよね!?」
「.....は?」
まさかの言葉に唖然としてクラスが凍て付く様に固まった。
それなりに時計の針が動かない様に時が止まる。
って言うか、何だコイツ!
そもそも俺のボッチ優雅スキルが聞いてないだと!!?
俺は青ざめながら居ると。
「.....あ、初めまして!私はオタ見習いです!.....三島佳菜子です!お師匠様!」
「.....あ?」
「「「「「!?」」」」」
えっと、二次元ってあの二次元ですよね。
アニメの美少女の。
確かに俺はアニメも観まくる様な感じで美少女には興味が有りますけど.....こんな堂々と、その、人違いでは?
俺は周りの視線に胃痛を感じながら、顔を引き攣らせつつ手を立てて小さく答える。
「.....人違いだろ。俺はそんなモノに興味は.....」
「え?でもお師匠様はダークマターブログやってです.....」
「せんせー!!!!!俺は腹が痛くなったので席を外しまっす!!!!!」
このクソッタレ女!何故、1年前に閉鎖した俺のアニメブログの名を!?
絶対におかしい!
お師匠様ってのもオタってのも問題だ!このままでは俺のテリーがぶっ壊される!
芋蔓式に全てがバレる!
俺は佳菜子とか言う女を引っ張って。
その教室、場から逃げ去った。
そして部屋に引き込んで。
壁に手を突いて問答を始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます