第332話第二百三十九段 八月十五日、九月十三日は

(原文)

八月十五日、九月十三日は、婁宿なり。この宿、清明なる故に、月をもてあそぶに良夜とす。


※八月十五日、九月十三日:共に名月の日。十五夜と十三夜。

婁宿ろうしゅく:古代中国の天文学に由来する。黄道に沿った星座(宿)二十八を定め、月・日・春分点・冬至点を定める基準とした。婁宿ろうしゅくは西方七宿の二番目の宿。そのうち牛宿をのぞいた二十七宿を各日に当てる考えがあり、それによると八月十八日、九月十三日は婁宿となる。


(舞夢訳)

八月十五日と九月十三日は、婁宿ろうしゅくの日である。

この婁宿ろうしゅくは、清明であるが故に、月を愛でる素晴らしい夜なのである。


八月十五日と九月十三日が名月の夜とされる由縁を解説している。

ただ、余りにも短く、特に古代中国天文学に疎い人は、理解がしがたい。

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