第24話:奥さんのメキシコクルーズ同行、看護婦業1

 石津健之助が、それに幸か不幸か、子供がいなくて、自由にやれるので、あなた

も、縛られすに、いろんな冒険ができるのだから、神様に感謝しなさいと、笑いな

がら言った。そう言う事で、1998年は4ヶ月も、海外で仕事をする事になった。


 1998年3月2日に、奥さんが、朝7時に家を出て、成田からロサンゼルスへ出かけた。石津三千子は、ロサンゼルスについて、旅行会社の人達と、タクシーで現地の支店に出向いて、今後の仕事のスケジュールや、注意事項を聞いた。それに

よると、石津三千子は、サンペドロ港近くの中程度のホテルに宿泊して、3月5日

からのバハカリフォルニア・クルーズやメキシコ・クルーズ、シアトル・クルーズ

に乗って日本人観光客の看護に当たる事になった。その後ホテルに帰り、ゆっくり

して、同じホテルにとまる、同じ会社のクルーズディレクターと一緒にショッピン

グセンターに買い物に出かけ、食料品は衣料品、クルーズに必要な物を買い込んだ。


 3月5日には、時差呆けも、完全になくなり、朝10時にホテルを出て、10時

半に、クルーズ船の乗船受付会場に行き、控え室で待ち、昼食に出された、サンド

イッチと、つまみと、おにぎりを食べ、午後3時に、乗船して、クレジットカード

を登録した。支払いは全て、クレジットカードで行い、その後、かかった費用を請

求して、旅行会社から全額、支払っていただくシステムになっていた。


 出航前に、全員で避難訓練をして、非常用のボートの近くで、その使い方の説明

を受けて、約30分の訓練を終えて、船のパブリック・レストランで夕食をとって、

与えられた部屋に戻った。隣の部屋が、旅行会社のクルーズディレクターで、何か

あったら、すぐ動ける体勢をとるために、一緒に行動する事になった。彼は40代

半ばで、東京外国語大学卒業で、英語堪能な、元ハンサムボーイという感じの素敵

な紳士だった。今回は、船酔い止めの薬と、下痢止め、脱水症状の補水液、虫刺さ

れ、怪我の救急セットが、主な、携行品だった。


 ロサンゼルスを出航して、1日、2日と終日クルーズをして、3日目の朝9時に

プエルトバジャルタに到着。この町は45kmにわたる壮大なビーチが特長の自然

美しい町である。その日の夜18時に出航して、翌日の朝にマサトラン到着、この

町は シエラマドレ山脈の山麓の景色が美しく、多くのお客さんが、その山岳ドライ

ブを楽しみに、町にくり出した。その当日の午後17時に、出航して、最終目的地、

バハカリフォルニア半島の突端の町、カボサンルーカスに、6日目の朝に到着。

 ここは、高級リゾートと多くの施設がつくられており、マリンスポーツや豪華

レストラン、ホテルが建ち並び、観光客でにぎわっていた。

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