第6話:新潟から松本でも絶好調
新潟も秋田同様、色白の娘が多く、違うところは、新潟美人の方が、肉着き
が良いというか、腕も太く、昼間に野良仕事をしたり、稲の刈り入れを
したりして、重労働をしている様だ。特に、中越地方は山菜も旨いし、
へぎ蕎麦もいける。酒も銘酒が多く、どれも皆、美味しい。日本酒の銘柄
としては八海山、久保田・萬壽、雪中梅、越乃寒梅、千代の光、緑川・・・
書き切れないほど、いっぱいある。
新潟の病院は、東京から新幹線で近いと言うこともあって、山奥の病院にも
東京からの若手の先生が交代で赴任してくるケースが多く、薬剤の選択権は
、看護婦さんが持っている中小病院が多く、石津健之助は、ターゲットを
決めると、徹底的に先生と共にターゲットの看護婦マークして、接待をして、
自分を売り込んでいった。スキー旅行や忘年会、送別会にも、できる限り
参加して、ことごとく、マークした看護婦を落としていき、中小病院の、
売上占有比率を増やし、2年目には、担当病院の売上伸び率トップで
、再び、手取りで年収1000万円を越えた。
そうして、新潟赴任3年目には、全国売上金額で、毎回ベスト5に入る様
になり、昇給して手取り1200万円となった。その後、隣の長野県で苦戦
しているので、信州大学を中心に建て直すように言われて、1987年に
信州大学病院のある長野県松本市に駐在を命じられ、売上を20%伸ばせば
、松本営業所を新設して、部長待遇の初代所長にすると、東京支店長から
電話が入った。また、新潟から、気に入った後輩を2人連れて行って良いと
言われ、吉野重光28歳と坂井茂雄27歳を連れて、松本に赴任し、長野市
担当の山根悟と、東信担当の鹿島健介と長野県内を5人に回る事になった。
赴任して5人の話合いで、長野市担当の山根悟が交際費を20%増やして
もらえれば、40%売上を伸ばしてみせるというので、石津健之助が、自分の
交際費を回すと約束した。1987年に春から、長野市担当の山根悟がゴルフ
接待を増やして、大型病院のターゲットの先生に入り込み、売上が伸びてきた、
その後、飲み会を増やして、大型病院の若手の攻略に成功して、最後に、
定期的に開業の先生のゴルフコンペを企画して、1987年7月には、目標
通り売上を20%伸ばした。その後、その勢いは衰えず、1987年12月
には、単月で40%も売上を伸ばし、売上金額、全国一になり、表彰され、
1988年4月に、松本に松本営業所が開設する事が許可された。
1988年4月10日、戸倉上山田温泉で、松本営業所設立の豪勢な
祝賀会を芸者さんを呼んで、開催し、更なる飛躍を誓い合って、派手に、
呑んだ。石津健之助は、信州大学病院に毎朝8時に医局を回りを継続して
、医局の秘書さんに、顔を覚えられて、各科の医局の教授以下の人間
関係や貴重な情報を調べ上げて、医局のテニス同好会や、スキー旅行
、コンピュータ研究会のサポートをして、大学の各医局に食い込んだ。、
また、地元の大手医薬品卸の毎日の訪問で、開業医や中小病院の情報を
集めて、その集めた貴重な情報を、松本営業所の営業会議で細かく教え、
親しくなった先生が赴任した先に同行訪問して、売る上げ増をお願いして
回り、その結果、1年経った1989年には、長野市以外の地域の売り上げ
が30%伸びて、営業所の売り上げ伸び率33%と全国一になり表彰されて
、報奨金のお陰で、営業所員1人当たり60万から200万円、その年の
年収が上がった。
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