第2話:東京城東営業所での営業開始1
入社式を大阪本社で行い、翌日、営業部に配属された10人で、マイクロバスに
乗り込み、湯村温泉の近くの、会社の保養施設にある研修室に到着して3ケ月の
医学、薬学、法律など関係する学問をみっちりと学習することになった。
最初に愛宕製薬のモットーで、感謝の気持ちと、自分に厳しく、社会のために
医療の一翼を担うという社是を読みがる事が、最初の日課で、次に、30分の
座禅をして、カリキュラム通りに、各自で勉強して、毎週、進捗度チェックの
ために試験をして60点以上合格でそれ以下は、日曜日に午前中、勉強して、
午後に、再試験を受ける事になっていた。日曜日は、休養日で、湯村温泉の
日帰り温泉に行って、その後に喫茶店でゆっくりするのが、楽しみであった。
平日は、勉強後、夕食後、また、座禅をして、今日の反省をして、交代制の
風呂掃除担当者が風呂を洗った後、湧かすことになっていた。食事は、賄いの
叔母さんが交代で作ってくれ、食事は、全てセルフサービスで行った。布団の
上げ下げ、便所掃除も交代制で、全員が担当する。また、午後2時から2時半まで
、スポーツの時間になっていて、講師が、サッカー、マラソン、競歩などを選択
して、実施することになっていた。今回は、2kmマラソンをする事になって
いたが、日頃、運動不足の若者の中には、最初2km完成できない者もいた。
週間テストと、月間テストと行って、広い範囲から出題されるテストで60点
以下、不合格で、日曜の午前中に追試して、午後に再度追試するケースもあり、
その常連さんは、概ね、2人で、決まっていた。彼らは、記憶力が弱いので、
いつも困っていて、たまりかねた更新の先生が、当番制の仕事も減らして、
勉強時間を多く取るように配慮したが、最終的には2人が脱落して、3ヶ月の
研修の卒業生は8人となった。
これも、会社では、予定内で、常に採用は2割程度の脱落を想定して、
合格させていると、終了時に講師から聞かされた。遂に、7月10日の研修の
終了日を迎えて、人事部長の新入社員の心得を聞いた後、ご苦労さん会は、
すき焼き、ビール解禁となる。研修の3ヶ月間は、禁酒、禁煙なので、喜んで、
うまいビールを何本も、飲んで、酔っ払ってしまった。
その後、山陰の研修所から解放されて、各自、実家に戻り、3日間の有給休暇
をもらい、石津健之助は、東京支店、城東営業所に配属されて、7月14日
に出社した。城東営業所には、山田勝義所長と飯山達彦課長、諸山富雄係長、
絹田英彦先輩、2年先輩、山室和夫先輩:1年先輩がおられて、石津が配属されて
6人で、江戸川、江東、葛飾、足立の4区を担当している。
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