第13話 アリッサが女に目覚めるとき part2 「ルルなんて大嫌いだけど」
今回は、パパになってからのアリッサの女の性への目覚めについて。アリッサから聞いたこと、その通りに書きます。
2012年。当時、 長女5歳、次女3歳。娘たちの手がかからなくなり、体を鍛えるため、職場のオフィスビルディング内のジムでヨガ、キックボクシング、スピンのクラスを取りはじめる。
はじめて取ったヨガのクラスのインストラクタ−女性のブルーのネイルをとても美しいと感じる。インストラクタ−に素直に感想を伝えると、「あなたも塗ってみたらいいのに」とすすめられる。
ためらいを感じつつも、インターネットで調べると、セレブや運動選手には男性でもネイルをする人が多いと知り、興味を持つ。
ヨガにはまり、2年後には職場の近くにあるヨガ専門のスタジオに通うようになる。新しいタイプのヨガに挑戦するが、逆立ちすることが多く、自分が今まで履いていた男性用のショートパンツでは、パンツがめくれてしまい、どうにも動きにくい 。
友人女性からレギンズをはくようにすすめられ、一緒にlululemonの店に行き、気に入ったレギンズを数枚買う。
クラスにはレギンズをはく男性もちらほら。ただ、みなレギンズの上にショーツを履いており、レギンズオンリーはインストラクタ−とアリッサのみ。
レギンズを履いた感想は「気持ちよすぎ」。自分の中にぼんやり女を感じ、幼少時代のこと、大学時代の変装のことを思い出す。
それ以来、ヨガのアウトフィットは必ずレギンズ。最初は黒やグレーを選んでいたが、自分の気持ちに正直になることを決め、パステルカラーのかわいらしい色とか花柄を選ぶように。この頃から妻(わたし)に内緒で女性用のドレスや靴、下着をオンラインで購入しはじめる。
「女になりたい」という気持ちが次第に強くなり、女装願望のある男性を対象に、メークオーバーして写真を撮る専門の会社をネットで探しだし、早速体験。
その際、メークアップアーティストから「あなたはクロスドレッサーなの?それともトランスジェンダーなの?」と聞かれたことがきっかけで、自分の心と体について真剣に考えるようになる。
この、メークアップアーティストからの質問がきっかけで、トランスジェンダー専門のセラピストを本気で探し始める。
「この人だ」と思う専門のセラピストを見つけ出し、セラピーに通いだしたのは2015年の年末。セラピストのケイシーは、もと同僚の恋人(レズビアンカップルで、この同僚はアリッサと同じ会社で仕事をしていたとき、会社のLGBT groupに所属していた)だと後、判明。
さらにケイシーとセラピーを進めていくうちに、自分は間違った体で生まれたこと、自分は女性であることに気付く。
妻として、常に側にいたけど、アリッサはわたしに相談でず、わたしは何も気付くことができませんでした。
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