ツイート日々自選集
湿原工房
2019年(平成31年)
2月
2月20日
賢治の青ってなんだろな。青。曖昧な記憶では、日本語のアオはアワ、淡いに通じる。判然としないアワイ(間)をアオと呼ぶ。“幽”にも近いのかなと。混沌。賢治の青もこの仄かさ外力に方向付けられて憤怒へ狂喜へ屈辱へと向ける無定型な電子雲の遊びがあるのかもしれない。対象を持てない焦燥感とも…?
白はシロ、しろしめす、しるすによってアカ(明/赤)すもの、明白のハク、ともいえるか。コトシロヌシのシロは神の言を(コトバとは神の預言には欠くるコト(言/事)のハ/端によって人語を示す)また事をシロ(報/印)す。古代日本では言と事を隔てず同じと見たという、コトバが神託に劣るのは人への働きかけは皆無とはいえないものの、神のそれほどではない。神のコトは物理公式のようなものだろう。自然が運行する様式がそのまま神のコト、事、言である。また、コトシロのシロを代とし空白とすると、事のいつく空白とは物質である…これは全くコトシロヌシへの考察ではなくて、物が事を作るのではなく、事が物を作る、物に事がいつく印象が、新鮮に感じるという、私的な言葉遊びである。
孤独というのはなんだか気取ってるなと前々から思っていたのできょくりょくさびしさと言うほうこうにする、そのほうが実感的
わたくしという“現象”なのだね
賢治には思い違いに対する思い入れがちらつく
でもそれを思い“違い”と言ってしまうと違っていて、オモは主、母、表、公共性、共有の強度が高い了解を真とする故に違うのであり、仮えそのオモイが外界と不和合にみえても、違うということはない。不和合もまた観念の固定によってなる印象で、山を久しく揺れる高波のたかだか100年やそこらの一瞬。
私は私に発露するサビシイの弁護人
あわう…あおわう…と造語して、アワ/オイにたわめ、和したわめとアマあがりの朝まだき。あたたむアオたたむなくたわむ。
ひとの影響から考えることがころころかわるかろいおもい
自分がとてもつまらなく思うのは、人から借り入れてばかりの感性と、差し出せない手のありか。紫陽花の葉が昨夜の雨でゆれている。その紫陽花の遠いこと、遠いこと。自分で自分の葉を鳴らすのみなるわたくしの、さびしい距離さびしい距離。一個の退屈を遠巻きにして回る人や物や事。
ぼくには人を喜ばすちからがないのだから、せめて自分くらいは喜ばせようと思ってぼくを見ると、雨に隔てられて、屋内で新世紀を準備する人々の、ひかれたカーテンに落とした影を見ていた。
満たされたふりする自分に欺かれた10年を返してください、返してください、と誰に投げるのが正当だろうと窓から細長い寒気が流入する。口笛が聴こえる。
小鳥を籠に飼うようにして、さびしい私はさびしいを飼う。
多くの人によりも、(私も)真剣に読んでくれる少ない人々に降り積もりたい。だから私の場合、詩の大衆性とか、詩壇の状況とかへの興味が薄い。触れるチャンスは増えてほしくは思う。
人に触れたい思いが勢い陰湿な暴力になっていたらどうしよう
もしやと思っていたが、春の穂先が覗く気温
鑑賞は道を照らす
カタカタ…カタカタ…カタカタカタカタカタキウチ…
セイタカアワタチ…カタキウチ…チカミチカタバミ…
タチバナハチキレ…ハチキテトマル…ハタチノチカイ…
ノチノチノカタカタ…カタカタカタカタ…カタキウチ…
カタカタカタカタ…カタカタカタカタ…タタッ…カタカタ…
最後に愛は勝つとして
愛と思ってしたが愛でなかったら
愛にあなたは負けるのだ
天気予報は
頑なに雨というのに外は快晴
ということがあった。
フィクションのことを考えていた。
心もとない叫び
サクラクレパス
クダモノトケイソウの思い出
雨上がりの
春の水琴窟
払われない落葉と
腐食を再開するつぼ水
たいてい私を拘束しているのは私自身
詩と情報量って、思えば言及されてるのを見た記憶がない。(現実逃避中)
あ、いや減喩ってそれか?もしかして
動脈から抽出した言葉の/編み物
またはジャングルジム
の向こうに風景/生のもの
を隠or示 しテイル図
裸にする用のありやなきや体温
少し残した編み物残し
消失点に住む者に
現実逃避しっぱい。吐いた
あらゆる不等式に嘔吐
社会人にもなれないし、文芸的感性もないし、自己愛と自己嫌悪でぐちゃぐちゃしてるしさびしいし、人が怖いし恋しいし、どうすりゃええねん永年死にたい死にたくない
電線に月がバラバラ
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