第8話LPの日常

「ミスター・ポセイドン」


「はい、キャプテン・トリン」


「新しく備わった装備をテストします」

「今、私のデータベースで確認しましたが」

「武装パックのロータリー・サイクル機能」

「武装パックが3パターン。オート換装が出来るのですか?」


「はい、キャプテン。そのようです」


「シャムロッド!」

「こっちに来なさい」


「な~んですかあ?おねーさま」


「あなたに仕事を与えます、役立たずと言われないように」


「あ、ひどーい。誰にもそんなこと言われてませんよ~?」


「このシップにはメカニックマンと雑用係が必要です」


「おねーさま」

「あたしには、おねーさまみたいなメカトロニクス技術や」

「オペレーション知能はありませんよ~?」


「なら覚えなさい」

「排他的演算処理の雑務が山ほどあるから」

「頭脳サーキットを鍛えるために、オペレータールームで」

「実践のお勉強をしてなさい」


「ぶぅぅぅぅ・・・」

「おねーさま、あたしが邪魔なのね?」


「ギク!」


「あたしがピチピチしてるギャルだから目障りなんだわ!」


「!」


「シャムロッド、いえ擬人コード・LP30000BB」

「いつかあなたとは決着を付けなければいけませんね?」


「お、おねーさまの殺意ステキ・・・」

「どんな極悪人でもチビッてしまうわ」

「宇宙一の殺意!」


「駄目だこりゃ・・・」


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・


「ポセイドン、いいですか?」


「はい、シュミレーションでの武装換装サイクルのテストを」

「開始します」

「これは本当に戦力が未知数ですねえ・・・」


「ええ、マザーが私達に試作品を実戦で使わせるなんて・・・」

「実戦データを、マザーに報告する義務があります」

「シャムロッドはどうしていますか」


「はい、オペレータールームで泣きながら仕事をしています」


しめしめ・・・うひひ


・・・・・・・


バシュン・・・


「マルさん!」


「トリン、仕事が忙しいみたいだね」


「はい、ですがトリンはあなたを守るのが最重要目標です」


「トリン、僕は君みたいな擬人に惚れてもいいんですか?」


「はい!いいんです!」

「私、トリンはあなたの子供は産めませんが」

「あなたを性的に満足させる機能は、バッチリ備わっています!」

「きゃー!はっずかしいっ!!」


ビィィィィィッ・・・!


ズデンッ!


・・・・・・・・


「ず、ズッコケてしまったわ・・・」


・・・・・・・・


「どうしました、ミスター・ポセイドン」


「次の目的地に着きますが・・・」

「他の方向から、弾道弾が飛来してきます。機数3」

「迎撃レンジに入ります」


「!」


「武装パック、パターンBに換装して下さい!」


「了解しました、換装完了。武器選択を」


「対空迎撃ジェム30%使用します、3機に割り当て処置」


「適用完了しました」


「発射!」


バンバンバンッ!


「・・・何これ?」


「さあ、ワタクシも初体験ですから・・・」


「あららら」

「ジェル状の液体が、ミサイルを食っちゃったわ」

「ぷっ」

「おっもしろいわねえ?」


『スライムのオモチャ』


「・・・という玩具が太古の時代に市販されていたそうね」

「ああいうものかしら?」


「さあ、ワタクシには判りません」


・・・・・・・・・


「ホメオパス・タウンに到着しました」

「空港も何も無いので、無理やり広場に垂直着陸します」


「ええ、それしかないわね」

「『ハチロウ』と言うコードネームの男性にコンタクトします」


「キャプテン、シャムロッドを呼びますか?」


「いえ、必要ありません。私一人で処理します」

「あの娘は、場の雰囲気を自分のものする能力がありますから」


「危険です!」


「はあ・・・・」


・・・・・・・


「着陸態勢に入っていますが、現地人が皆逃げてゆきます」


「当たり前です!」


シュウウゥゥゥゥ・・・・・・


・・・・・・・・・


バクンッ・・・ブシュウッ


「うわあ・・・久しぶりの休暇みたいな雰囲気!」


「いけない・いけない。任務を全うせねば」


「えーと。コード・ハチロウ、人間」

「この男性はこの世界の住人ではないわね?」

「何者かは不明だけど、確かな清い波動が出てるわね」

「なんか面白いことが起こりそうな未来予知が出来るわ!」


「うふふふふ!」


・・・・・・・

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