夏の熱

咲いてた 花に 貴女を見た

笛の音に 響く 旅立ちの時

さよならも告げず 空だけが青い


さびしんぼの貴女が好きで

私がいなくちゃ、と思ってる

綺麗な瞳がこちらを向いて

言葉を紡ぐ 唇が小さく震える

貴女と夢を見ていた


あかるくてやさしい貴女が

振り返ってくれると信じて

揺れる髪を背中を見てた

声がする 私の名前を呼んでくれる

貴女と夢を見ていた


手をおおきくひらいて抱きしめたい

確か、そんな気持ちのはずなのに

どうしても抱きしめられない

どうしても抱きしめたい


青が咲く 夏に 隣にいる

笛の音が 響く さよならの時

鳴いて 鳴いて 鳴いて もう青空だけ


手をおおきくひらいて声をだした

ずっと怖かったから終わるの

ありがとう、さようなら

ありがとう、さようなら

遠い、遠い、でも貴女が隣にいたことは

本当だから、さよなら さようなら

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