俺は目をつぶって眠りについた。

。。。。。


ドゴオオオン!


「うわぁぁあ!た、頼む助けてく……」


ザシュッ!


「お、お願いします。どうか子供だけは……」


ブシュッ!


「アレン……必ず生きなさい……」


ザン!


。。。。。



「!!! はぁ……はぁ……」


俺はすぐに目を開けた。呼吸が荒い。汗も出ている。


「なんだったんだ今の……夢…だよな?」


夢だろうとは思っても何か変な感じだった。妙に現実味のあるような誰かの体験を自分が体験している感じだった。前世でゲームをしている時に似ている感じだった。


窓を見るとあたりは薄っすら明るくなってきていた。もう寝る気にもならないし、嫌な夢を見たせいで汗をかいたので、俺は風呂に入ることにした。


風呂から出て着替えた。風呂に入ってる時にずっと夢の事が頭にあった。それを忘れるように少し早めのトレーニングをしようと思ったら母さんが起きてきた。


「あら?珍しいわねアレンが早起きなんて、何かあったの?」


「まぁ、たまにはね。」


俺は夢の話を母さんにしよう思ったが、変な心配をかけたくないと思いやめた。


「そう。じゃあ朝食作るから待ってなさい。」


「うん。あ、俺も手伝うよ。」


俺は何かしてないとあの夢を思い出してしまうので母さんの手伝いをすることにした。


その日もいつものように朝食を食べ終わった後、トレーニングをして魔法の勉強をした。その頃にはもう夢の事は忘れていた。そしてお風呂に入り夕飯を食べ歯を磨き布団に入るふと夢の事を思い出してしまった。寝るのが少し怖かったが、いつもより早く起きたのと、疲れていたのもあってすぐに眠りについた。

。。。。。


ドゴオオオン!


「うわぁぁあ!た、頼む助けてく……」


ザシュッ!


「お、お願いします。どうか子供だけは……」


ブシュッ!


「アレン……必ず生きなさい……」


ザン!


。。。。。


「うわぁぁあ!……はぁ…はぁ。」


アレンはガバッと勢いよく上体を起こした。汗が頬を伝う。窓を見るとまだ暗かった。


まただ。同じ夢を2回も。なんなんだ一体?

本当に夢なのか?考えていると階段を凄い勢いで駆け上がってくる音がする。

俺の部屋のドアが勢いよく開いた。


「アレン!どうしたの?大丈夫なの?」


母さんが心配そうに俺のことを見ている。そんな母さんを見て俺は涙が溢れてきた。


「……うっ……ひっ…く……。」


「ど、どうしたの?」


母さんはすぐに俺に駆け寄ってきて抱きしめ「大丈夫。大丈夫。」と言いながら背中をさすってくれた。涙が止まらなかった。それから落ち着いたので「ありがとう母さん。もう大丈夫だよ。」と伝えたら涙目の母さんに「心配だから一緒に寝る。」と言われたので一緒に寝ることになった。

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