異世界ルーヴェル

@mangaka1013

はじめまり

「アレン。ご飯できたわよー。」


「はーい。今いくよ母さん。」


母さんに呼ばれ俺は魔法の事が書いてある本を閉じ階段を降りた。ドアを開けると母さんがご飯をよそってくれていた。


「アレン。また、魔法の勉強してたの?」


「うん。強くなりたいからさ。」


そんな会話をしながら俺は椅子に座り母さんは向かい側の椅子に座る。


「じゃあ食べましょう。」


「うん。」


「「いただきます。」」




日本の企業が販売して世界中で人気となった”ルーヴェル”。仮想空間体験型の冒険ゲームで武器や魔法が使い敵を倒すVRMMO。


そして俺がいるこの世界の名もルーヴェルで前世でやり込んだゲームにそっくりの世界だ。俺はゲームのような世界に前世の記憶を持って生まれた。


俺は”ハージ村"という小さな村に父さんと母さんの3人で住んでいる。

母さんは治癒魔法が使えるのでこの村で医者をしている。父さんは王国騎士団の副団長なのであまり家に帰ってこないが王都まではそんなに遠くはない南に馬車で片道3時間ってところだ。久しぶりに父さんは3日後、俺の誕生日の日に帰ってくる。帰ってきたら”神秘の泉”に行く約束をしている。楽しみだ。


神秘の泉とはハージ村の西にある”ヨワイの森”の中心にある泉で飲むと魔力が回復する。そして多分この世界で知ってる人はいないかもしれないがレベル1が飲むと魔力量が二桁増える効果を持つ。



俺は朝食を食べ終わった後、庭で基礎体力のトレーニングをし、家に入り魔法の勉強をしお風呂に入り、談笑しながら母さんと夕飯を食べ、歯を磨き布団に入る。そんな生活を3年間続けている。


俺が前世の記憶を思い出したのは5歳で、その時は物凄く興奮した。そして家を飛び出しヨワイの森に入ろうとしたら村の人に止められて、ヨワイの森に入ろうとしたことを母さんに知られ物凄く怒られた。「10歳になるまでは1人で入ったらダメ。」と言われたのでそれまで我慢している。何故10歳になるまでかと言うと、10歳になると教会に行き職業を与えてもらうからだ。

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