第31話:旅行博覧会1
2012年になっても、東日本大震災の恐怖から、なかなか脱することができず、10月になって、熱海温泉に、3泊4日で出かけ、祭りで、にぎわっており、地元の海の幸をいただき、池田松男と幸恵さんの夫婦で、家族風呂に一緒に入ったりして、ゆっくりした。もちろんホテルの名物のローマ風呂も楽しんできた。その後、11月になり、11月1日に車で30分の所沢の狭山湖を散策し、写真を撮ったりして半日楽しんだ。
そして、2012年11月5日、東京ビックサイトで、旅行博覧会が開催されるので、手伝って欲しいと、山北社長から、連絡が入り、日程は11月8日・金曜日から11月10日の3日間と知らされ、手伝うことにした。初日が、金曜日で、11時開場すると、一斉に若者達、中高年の仲間、夫婦など、多くの人達が、いろんな展示会場を見に来た。
最初に来た池田松男の展示会場に来た夫婦が、「君の会社は、社員保養所などを安く買ってリノベーションして宿泊所として使っているのか」と聞くので、「基本的には、廃業した温泉ホテルや、一流ホテルを買収して、我が社で管理しているケースはあります」しかし、「社員保養所などを安く買って、リノベーションするとしても、バブルの頃の建造物は、既に古くて、安全上の問題もあるので利用してません」と言い、「また、保養所は、個性的に作られている場合が多く、ホテルとしては、使いにくいので、当社には、そう言う施設はありません」と説明した。
その夫婦は、○○クラブという施設が利用料が安いからと、友人と一緒に入ったが、設備の古さと、システムが悪くて、会員権を、数年で手放して、ひどい目にあったと話した。当社では、そんなことは、ありませんよと言い、「今回、先着20名様を会員価格で2泊まで、下記にシーズンに限り、体験宿泊できますが、いかがですか」と言うと、「キャンセル料金がかからないのは、何日前までと聞くので、4日前までです」と言うと、「普通のホテルと一緒じゃないか」と言うので、その通りでございますと答えた。その後、山北社長が、池田の方を見て、目で駄目だと合図したので、営業活動しないで、書類整理を始めた。
その後、30代から40代の6人の男性が来て、企業団代会員権の割引キャンペーンを見て、「面白いけれど、一般人のグループ10人とか、5組の夫婦で、企業団体会員権を買う事ができないか」、聞いてきた。
受付の担当者が、「個人の方には、個人会員権を販売しております」。と言うと「企業団体会員権の方が、サービスが良く、割引率も高いので、考えて欲しい」と言った。
その話を聞いて
「山北社長が、池田松男に、目で営業活動してくれ」と、合図したので、受付の人にかわって、営業部長の池田松男が名刺を渡すと、営業部長なら話は早いと言い、仲間の中心的な男が、「実は、我々、訳あって、投資で生計を立ててる仲間なんだ」と言った。
すると池田が総勢年人のお仲間ですかと聞くと、
「総勢50人いて、半分程度が、妻帯者で、全国の一流ホテル、温泉ホテル、長期滞在リゾートマンションをグループで使いたいと思っているんだけれど、企業団体会員権か、何か良いサービスは無いかと思い、来た」と、話すので、ちょっとお待ち下さい」と言い、「山北社長に、食品会社と、同じ条件を出して良いか」と、確認すると、OKのサインが出た。
そこで、池田が、「実は、最近、試験的に、販売を始めたプランがありまして、それを説明させていただきます」と言い、「もし、グループで旅行する場合、何人位の団体で旅行するんですか」と、聞くと「0名以上が多いと言うので、「もし10名様が1単位として考えて、1年以内に合計50泊以上の、ご利用だと正規料金の20%引き」、「30泊以上で50拍未満の場合10%引きというプランを試験的に用意しています」と言うと、彼らが、「良いね、それ」と。言った。
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