真夜中のこども

早く眠りたいキミの声が

ぐずぐずと湿った声で駄々をこねる

けれど明日を拒むキミの手は

寝間着の裾をぎゅっと握ったまま離そうとしない

正反対の衝動を抱えて

キミはとても焦っているようで

不安に足元が揺れている


こどもはおやすみ、おやすみよ

幻覚きのこのダンスを鑑賞するには

少しばかり幼すぎる

まずは目を閉じて穴に落ちてごらん


なにも選べなくても

どこかへは行ってしまうさ

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