第3話 自己発見

 一昨年まで、謎の体調不良過ぎて、「死」を覚悟していた日々だった。


 幸い、死後の世界にちょっくら行った事がある為、特に不安はなかった。が、残される方は大変だ。


 だから、万が一について、よく主人と話し合っていた。


「私が死んだら、あなたにぴったりな女性を見つけるよ! 大丈夫! 任せておいて! で、もしあなたが先に死んだら?」


「うーん。君はね、最初のとっかかりと、2、3回までのデートはいいと思う。その後だよな~。無理だと思うな~。君と一緒にいれる男性を見つけるのは……」


 真剣そのもの真面目な回答。目の前が真っ暗になった。


 あれ?……ショックを受けたのかな? と、言葉にならない想いを抱え、時が過ぎ、カクヨムを始めてそれはようやっと言語化された。


 それは、『そんな私とずっと一緒にいるなんて、なんて可哀想な人なんだ』だった。女性としてショックを受けていない自分に一番驚いた。


 自己発見。


「あれ? 普通、何よ! って女の人って怒らない? アタシ変わってる?」と、また言葉にならない何かを今、抱えている。


 *


 ちなみに、今はもう主人と「死んだらどうしましょうトーク」は、あれを最期にしてない。私は、だいぶ元気! しばらく死にそうにない。


 だけど、「いつ死んでもいいように生きる癖」はなおらないから、カクヨムのコメントは、感情そのまま伝え、返信は10倍返し、大好きビーム多め……。ウザくてすみません……。控えてます。これでも……。

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