また雨の降る日

夕タの優

第1話 プロローグ

あなたたちにはきっとわからない。この文章の塊は僕の体験した異世界での話だから。

中二病臭い言葉を添えて僕は本並みに分厚い日記帳を閉じた。

カーテンがなびく。僕は風の吹く方向へと顔を向けた。

光が差し込む。僕はその光があまりにも眩しくて目をつむり、持っていた日記から手を離して目を覆ごうとした。

ゴトン。

日記帳は床に落ちて、日記帳の一日目のページを開いた。

その瞬間、僕はその日記帳に手を伸ばした。そして…。

「ーーーーー。」

誰かが僕の名前を呼んだ気がした。けど、まぁわからなくていいか…。

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