第25話


 失敗した……

 そう、私は失敗した。

 間違えてしまった。

 私のせいだ。全部、私のせいだ。

 何がいけなかったのだろう。

 どこで間違えてしまったのだろう。

 私はただ良かれと思った選択肢を選び、進んできたはずだった。

 それなのに、結果がこれだ……

 全てを失った。

 もう、赦しを請うこともできない。

 私はただ幸せになってほしかっただけなのに。

 いや、誰もが最期のそのときまで幸せだった。

 それでもその幸せで浮かべる笑顔を見られないのであれば、私には意味がなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る