オリオン座の下で

オリオン座の下で

あの日の夜は暗かったから

星が綺麗に輝いて見えました。

終電間際のプラットホーム、

重いカバンを持って君は

静かに微笑んでいました。

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

あの日の夜は暗かったから

星が綺麗に輝いて見えました。

いつ頃帰ってくる、と問う僕に

少し悩んで口を開いた君は

永遠に、とだけ言っていました。

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

あの日の夜は暗かったから

星が綺麗に輝いて見えました。

最終列車の発車時刻、

ドアの閉まる直前に

「さよなら」とだけ言いました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オリオン座の下で @ta_ta

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ