その11 暇
「依頼が来ないですね」
センちゃんが呟く。
「確かにね」
「暇ですね」
「もっと依頼が来ればいいのに」
私の嘆き。
センちゃんが笑う。
「それって、もっと事件が起こってほしいってことですか?」
「なっ、そんなことないよ!でも、確かに探偵って事件がないとただの暇人(暇フレンズ?)だよねぇ……。」
「だからといって、あまり事件は起こらないでほしいですね」
口数が少し多くなったセンちゃん。
ラムネ味のじゃぱりまんをかじる。
「でも」
「……?」
「私はセンちゃんがいるから、あまり退屈じゃないよ!」
「……ちょっぴり恥ずかしいです」
少し照れるセンちゃん。
でも、こんな日常がいい。
これが好きでたまらない。
「……でも、依頼は来てほしいですね」
「ホントそれだよ~!はぁ~、来ないねぇ~。」
見捨てられちゃったのかな?
強引さが見苦しくて。
ごめんね。
でも、私達は依頼を待ち続けて……
「あのー、すみませn」
「依頼キタ━(゚∀゚)━!ひゃっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!バイブス最高おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!くぁwせdrftgyふじこlp!くぁwせdrftgyふじこlp!」
「アアアアアッ、アルマーさん落ち着いて下さい……で、ご、ご用件は?」
「あぁ、えぇっと……」
ダブルスフィア、今日も元気だよぉ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます