出戻り娘

第1話

オリジナルキャラのぬいぐるみを、作成した。

何人かに配った。

多くは、受け取ってくれた。(意図やそのあとは知らんが・・・)

でも、受け取ってくれず、送り返された事もある。

その送り返されてきた、ぬいぐるみが不憫だ。

まるで、ピエロだな・・・

俺はいい。

でも、この子たちが、かわいそうだ。

そんなに嫌か？

心の中で、悪態をついた。

【気にしなくていいよ、パパ】

「えっ」

【僕たち、パパの元に帰れて嬉しいよ】

「否定されて、辛くない？」

【辛くないと言えば、ウソになる。でも・・・】

「でも？」

【いらない人のところにいても、幸せになれないもん】

「お前たち・・・」

【だから、僕たちは、必要としてくれている人のところへ行きたい】

「いいのか？」

【うん。誰かが見ていてくれるではないけど、それまで、待つよ】

「長くなるぞ」

【構わないよ。だから、パパもがんばろう】

子供に教えられた。

捨てる神あれば、拾う神あり。

いつか、この子たちを、必要としてくれている人がいる。

ピエロはピエロかもしれない。

でも、それでいい。

少なくても、応援してくれる人はいると思う。

その人たちを探してみいよう。

何年かかっても・・・