第5話 巨大猫支配階級化事件(中) ~美的荒廃カタストロフ~
結論から言えば。
魔女探偵ナヴィーニャの作戦は功を成し、
己を怪盗だと認識した藍鼠猫は正体を暴露された衝撃で怪盗死し、核となる藍鼠眼の魔女マユクニトは復活。
これで全てめでたしめでたしの完璧なハッピーエンド。
あっけなく猫騒動は収束した。
となってくれれば良かったのだが。
「ええいくそ、邪魔邪魔邪魔!」
無数のトランプ兵が眼前に立ち塞がる。
腕の一振りで紙切れと化す兵隊は粗雑な尖兵そのものだったが、その巨大なカード状の身体は視界を遮る壁として大いに役目を果たしていた。
“笑い”は不可視の足跡から無数のトランプ兵の隙間を生やしつつ逃げ続けている。今や猫の逃走劇は世界中を舞台に繰り広げられている。ちょうど今はマリアナ海溝上空にトランプの国を敷き詰めている所だ。
「ちびニャック! あいつに鈍化の術とかかけられねえのか!」
「無理無理無理! ワタシの術は云わば結界みたいなモノだから、対象が遠すぎるとゆっくりできないよ!」
ちびナックの援護を経て亜光速の四倍の速度で迫る
恐らくは奴に同伴している兎がその要因だろう。懐中時計を手に“笑い”と並んで飛び跳ねる兎。目を凝らせばその懐中時計の長針は一秒の間に四回転していた。
肩車をして高い塔のようになったトランプ兵達の身体を駆け上り月へと向かう“笑い”と兎。
トランプタワーの土台を小突いて足場を崩壊させつつ、私もまた黒銀の翼を広げ“笑い”の元へ飛び立った。
藍鼠猫の
それはつまり、不特定多数の猫を示した逸話が全て藍鼠猫に集約されるということであって。
古来より神聖かつ気まぐれな存在として君臨していた猫の概念は、はた迷惑な災厄としてあまりに完成しすぎていたのだ。
猫は、『九つの命を持つ』と称される逸話を再現し、第一の命である藍鼠猫が息絶えた時点で
座標位置以外の連続性を全て削ぎ落した猫は、意識と記憶を共有したまま別存在として復活する。
信仰と畏怖からなる物語の擬物化である猫実体は、第九形態を滅ぼすまで真の意味で滅びる事は無い。
そして、人類(というより、魔女)達を己の天敵と見定めた猫は、遥かなる戦いの幕を引き裂いた。
猫第二形態『ローザンヌ湖の
猫第三形態『100万回生きた猫』は100万回殺しても死なない猫に一方的な愛情を叩き込むだけで簡単に攻略できるボーナスステージ。
残った魔女を総動員して100万回の猫撃退クエストを消化した後に、心中魔術師たる翡翠眼の魔女イクナジャトが100万1度目の猫を殺めたことで自然消滅。
猫第肆形態『セクメト神』は人間の生き血を啜り伝染病を引き起こす炎の息を吐く獅子頭の女神という強敵だったが、あまりにも特徴だらけな存在だったのであっさり真名を特定されて怪盗死した。なんて苦しい戦いだったのかしら。
っていうか獅子頭って猫じゃねえじゃん。ネコ科ならなんでもいいのか?
猫第5形態『シュレーディンガーの猫』は学習能力に長けた猫であり、第一形態と第四形態の死因を利用したサイバー怪盗論攻撃を仕掛けた。
曰く、『箱の中では何が起こっているかもわからない曖昧な状態』という俗説から『あらゆる可能性を秘めている閉じられたパンドラの箱』という逆説を導いて『量子コンピュータの構築及び実現に至った生体電脳猫』という量子力学曲解時空を作り出し7層のOSI参照モデルを独自に構成してネットワークサーバーへの接続を試みたとかいう──いやもう何言ってるのかわかんねえわ言葉遊びもいい加減にしろ。
ともかくネットの世界に入り込んだ猫は匿名掲示板やSNSを
最終的にはダンボールに入ったピンク色の猫が歌うほのぼのした雰囲気のフラッシュ動画が公開されているURLにブラクラを仕込むことでなんとか撃退出来た強敵だったという。この辺になると私は完全に蚊帳の外だったので何が起こっていたのかイマイチわからなかった。
猫第Ⅵ形態は井戸小屋をぶっ壊したらいつの間にか死んでた。
その直後から物陰に人間みたいな目をした猫が映って鬱陶しかったが実害はない。
ねこはいます? いやお前どう見ても猫じゃないだろ。ともあれ名前すら定かでないままに倒れたねこはいますよろしくおねがいします。
その後太陽眼の魔女グラバーナが人工太陽を生成したことでねこはジョーク化して消え去った。
猫第正T形態『茜猫ノ・クーオム』は千尾で天を穿ち空を落としてくる神話の幻獣。世界樹の如く絡まりあった尻尾の槍は成層圏を突き抜けて尚余りある長さを誇り、いきなりのスケール感の違いにいよいよ本気になったなと感じさせるに十分な風格を備えていたが、象牙眼の魔女ケテリアックが
猫第||||||||形態は子猫だった。
それはそれは可愛らしい小さな子猫だった。
あざとさに振り回されながらもケテリアックが首を落とそうとした瞬間、剣聖魔術師は単なる猫パンチであっさりと吹き飛び、『不受理』と描かれた額を残して粉微塵になった。
その後も数々の魔女を一撫でで粉砕する姿はさながら
真名を探った魔女曰く、東京都某市に宅を構える一市長にして異世界の魔王であるとの話だがどうも疑わしい。どこの日本の話だ。
その次に現れた猫第 形態は
次の猫は銀河の果ての
次の猫はカラフルに彩られた巨大な五体合体ライオンロボだった。
次の猫は前面に紅の
次の猫は
次の猫は怨霊を引き連れ
次の猫は
次の猫は交通事故で死んだ猫の地縛霊だった。
次の猫は101の命を持った黒猫だった、Meow!
このあたりでようやくおかしいと気付いた時には、既に周囲は不思議の国に浸食されていた。
真実の猫第$}??:形態は、
おそらくその正体はチェシャ猫。
観測され得る限り全ての場所から逃げ惑い、観測され得ぬ全ての場所に存在するマックスウェルの悪魔。
不思議の国の住民を召喚して悠々と逃げ惑う猫は、実体や正体も定かでない不透明の極致たる厄介者だった。
打倒するには
「要するに、チェシャ猫は突然意識の外から現れるけど、逆に言えば誰も見ていない場所にしか出現できないんだよ。だからチェシャ猫が消えている間にとにかく至る所を見張っていれば、猫は宇宙とかマグマの中とか、現れた瞬間死ぬような場所にしか出現できないのさ。そうすれば奴はチェスや将棋でいう詰みにハマる! 撃退できるってワケね! すごいね!」
などと悲嘆に暮れていたらちびナックが解答を呈してくれた。なるほど助かる。いやよくわかんないけど。
逃げ出そうとする立て籠もり犯の周囲を完全に監視の目で覆って逃げ場をなくし、自首を促すようなもんだろうか。
しかし誰も見ていない場所なら出現出来るって、それはあまりにも膨大な定義すぎるんじゃ。
「そこは大丈夫! ちゃんと魔女の何人かが
そんなヒョイヒョイ神卸術とか使って大丈夫? 藍鼠猫がそもそも神卸術のせいで出てきたものじゃなかった?
チェシャ猫は観測者不在の一瞬に1《いる》と0《いない》の間を行き来する。裏を返せば常に観測されていれば猫は消える事はないし、観測されている場所には現れることも出来ない。
“笑い”の存在を視認し続けながら観測済みの空間を増やしていくことで猫の足の踏み場は消えていく。陣取りゲームめいて猫の存在区域を狭めていけば、残るは限られた隙間のみだ。
ここでようやく視点が現在に戻る。
つまるところ、私は魔女達が世界中を視点で掌握するまで、亜光速の四倍以上の速度で逃げ惑う“笑い”を視界に入れ続けなければならない。
そして、
万一視界から外したらその時点でアウト。猫は瞬間移動して己の領地を築き不思議の国で現実世界への侵略戦争を仕掛けるだろう。チェシャ猫ってそんな不思議の国の主みたいな存在でしたっけ。
更に要してしまえば、行く手を阻む変なモンスターを撃退しつつ、高速で逃げるニヤケ面を追いかけ続ければいいだけだ。
よし、だいぶシンプルになった。このくらい簡単な方が分かりやすい。
マッドなお茶会を踏み荒らし、芋虫先生を引きちぎり、トランプの兵隊を切り結んで、私は逃げ続ける“笑い”を注視する。
「ムっ! ちびナックセンサーに反応だよ! チェシャ猫が左にカーブで曲がるよ! 今まっすぐ進んでるのは猫ャシェチだよ!」
「こっコネヤチェシ? にゃにそれ!? いや、わかった左だにゃ!」
……
故に私たちは未だににゃーにゃー鳴きながら猫をぶっ殺す羽目になっているのだ。畜生め。
ちびナックが一時的に認識を2/15倍まで鈍化させる。
スローリィな鈍色の世界で視点を回す。見ると確かに“い笑”の
宙を蹴って方向転換。視界が色づき世界観が通常に戻る。小賢しく逃げ回る“笑い”の生存領域は間も無くゼロに達しようとしていた。
突如、眼前に巨大なライオンの幻影が現れ“笑い”への視線を遮る。
宙に浮いているはずの足元を這いまわる気色悪い感触と共に現れる獅子の顔面。
見覚えがある。これは、『ミクロアドベンチャー!』に出てくる立体映像の光景だ。
追い詰められた“笑い”は追跡者の眼を逸らすべく片端から不思議の国の猫情報を参照し直接視界への攻撃を企てたのだ。出来るんなら最初からそうしろよ微妙に要領悪いなこの猫ムカつく!
ヘッドディスプレイのように私の前から離れない映像は、“笑い”が私から逃げ切るまでたっぷり10秒間続いた。
なんて嫌らしい最後っ屁だ。おかげで私は“笑い”と兎をすっかり見逃してしまった。
「あーーーーーッ畜生ファッキンキャッツ!!」
「汚い言葉使いは良くないよ! 怒りっぽいのもよくないよ! ごはんを食べようね!」
「うるせーぞニャック!!」
「イエイエ。十分間に合いましたよお」
空中で地団駄を踏んでいると、聞き覚えのある魔女の声が響いた。
言うまでもなくその正体はすっかり探偵要素を失いつつある魔女探偵、
「アーディマムはぶっちゃけ頼りにゃいので猫追跡隊にワタシが来ました。ワタシが! 来ました!」
前触れなく登場した魔女はやけに出番を強調しつつ一点を見据え飛び回っていた。
彼女は“ ”を捉え続けているようで、ヘリコプターのように回転する箒に捕まり物理法則を無視した動きを徹底している。
見ればその顔面と腕にはびっしりと薄紅眼がへばりついており率直に言って滅茶苦茶気持ち悪い。百目妖怪かよ。
「奇妙極まるストレイキャットもワタシの様相を見て腰を抜かしタと見えます。よってこの勝負はワタシの勝ちであり、猫の滅びも間近だというコトです。Q.E.Dの証明終了です! 滅びノ時は近い! さあ愚かなる人類よ、神と和解せよ、ネ申と和解せよ、ネコと和解せよ」
最近トンチキな言動に磨きがかかってきてないか。
二百五十六色の魔女とかいうのが個性を獲得したりトンデモバトルが展開されたりして魔女の要素も探偵の要素も薄くなってきている。そんなナヴィーニャがおかしな言動で一生懸命興味を引こうとしているのだと考えると健気すぎて涙が出てきそうだ。
ごめんうそ。全然出てこない。どうしよう。ここは嘘でも泣き真似をした方が良い場面のはずなんだけど。
「違いマすよね? ここはこう、頼れる味方がキタ――(゚∀゚)――!! ってカンジの場面ですよ。成大にBGMをかきにゃらしてもいイんですよ? ほら、具体的にはアレ。にゃんでしたっけ。母さん俺は行くよみたいにゃシーンの。ユニコーン的にゃ」
行くってどこに。
ともあれ魔女は“ ”を着実に追い詰めているようだ。
“ ”を見失ってしまった私には本体の姿は見えないが、めくらめっぽう手あたり次第に猫っぽい生き物が出現しては魔女の箒ヘリに切り裂かれている様子を見るに相当焦っているのは間違いない。
ぼうっと突っ立ってるのも何なので手近なバイオライオンを切り裂きつつ援護くらいはしてやることにする。
瞬間、何者かに見られている気配を感じた。
四方八方の至る所から視線を感じる。まるで自分の周囲を無数の瞳で埋め尽くされているような。
これはあれか。世界の眼とかいう、神様っぽい代物の影響だろうか。
視線の波は間も無く周囲一帯を覆い尽くし、逃げ惑う“ ”へと至る。
やがて監視世界の檻が完成した。360度全方位から観測される感覚は酷く不気味で悍ましいものだった。
そして唐突に瞳の幻想は消える。無数の視線が私から離れ、一点を突き刺しているのだと推測できた。視線の先に居るのは“ ”の躯体。ナヴィーニャが今正に追いすがろうとしている標的。
ナヴィーニャは触覚を失った羽虫のように出鱈目に飛び回ったかと思うと、虚空を掴み突然動きを止めた。
「チェックメイトという奴でスにゃ」
魔女が掴んだ尻尾の先にはピンクと赤の縞々で構成され口がチャックになったチェシャ猫がぶら下がっていた。
恨めしげに黄色の瞳を動かすその姿はいかにもアニメーション然としたキャラクター。その歯の隙間からは次々と化け猫や不思議の国の住民が漏れ出していたが、ナヴィーニャへ到達する前に全て海の底へと堕ちていった。
「では今から一瞬だけ貴方から眼を逸らシます。ご自由にお消えにゃさい、しかし次に貴方が出現出来る場所は太陽系の外からアンドロメダ星雲の間までにしかありマせんが」
そういうと魔女は手を放し、チェシャ猫を眼下の海溝へと落下させる。
小さな音を立てて海溝へと沈んだ猫は、そのまま二度と現れることは無かった。
猫第"@^*,形態『不思議の国のチェシャ猫』は、生存区域を掌握されて倒れた。
休む間も無く猫第######形態が出現する。
計算が正しければこれが最後の命のはずだ。数字に対する認識が甘くなっているが、1と1と1と1と1と1と1と1を足した次の数だから、######で最後のはず。
最後の猫は天空に浮かんだ。夜空を闊歩する巨大な茶色い脚。星々の間を物理的に渡り歩くその姿は、神の化身と言われれば信じてしまいそうなほど荘厳だった。
その銀河色の瞳には、黒鉄色の祝砲が頭頂部から姓がホッ######ス細胞のスプーンと踊る######のが遠征の道######設は試験を######びヒュド######模様のpcsとなって######
「キアリク!」
「いっつぁ!?」
「精神耐性の無いくせして迂闊に空を見てるんじゃにゃいの。今度同じ事やったら皮を剥いでボウフラのおやつにするからね」
頬に熱した鉄板、いや鉄拳を押し付けられた。らしい。首を傾けると群青眼の魔女プルフィスが眉間に皺を寄せてこちらを睨んでいる。
浄化魔術師である彼女の掌は鉄板のように熱を放っている。極度の潔癖症である彼女は、炎を浄化の破壊力と喩えて己の物としている。
どうやら私は猫の眼に魅入られて狂気の最中を漂っていたようだ。引き戻してくれたのは有難いけど、もうちょっとデリケートな起こし方ってなかったんでしょうか。
うっかり空を見ないようにして視点を回すとちびナックが琥珀色をした髪の魔女に抱えられていた。二百五十六色の魔女は今や九色しかいない。いかにもその様子は頼りなさげだ。
そしてナヴィーニャは何らかの呪文を行使するべく魔法円を構築している。それは新たな魔女を召喚する儀式に見えた。二百五十六色の再召喚? いや、あの形式は見たことが無い。宙に浮かんだ数字の羅列は三百を優に超える値を示していた。そもそもNaの発音がNyaになっちゃうから詠唱は出来ないんじゃなかったっけ? 以前に定めた設定をあっさりと放り捨てる奴だ。そのうち探偵もあっさり投げ出して怪盗の側に回るのかもしれない。
いずれにせよ、猫を前にして出来ることは今度こそ何もなさそうだった。後は猫と魔女の和解の時を待つばかりだ。
先のチェシャ猫が作り出した薔薇の園を眺めながら、腰を下ろして休むことにする。ゲストにしてはもう十分活躍した。後は猫に任せて、自分は観客に回るとしよう。
「は? 休む? こんにゃところで? 赤いペンキを塗りたくった薔薇の犇めくこんにゃ所で、シンニャーの臭いばかりが漂うこんにゃ所で休憩するだにゃんて信じられにゃい神経だわ吸血鬼って綺麗好きとかじゃにゃかったの? 一瞬でも私以外にシンパシーを感じたのが馬鹿だった、ああもう近寄らにゃいで貴方の考えについていけにゃい」
うるせえなこの青いの。
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天空を歩く冒涜的な猫は、死と思と始を知る獅子の使途。
銀河を宿した極彩色の瞳は誤動作を招く
星座と化した猫は首を気怠げにもたげると母なる故郷をその眼で見つめ──ようとしたところで再び目を逸らした。
地球を滅ぼすには
蘇芳眼の魔女ミュニニクナが誇る予防の号令はしかと役目を果たし、星猫の一瞥から魔女の集団を護っていた。
一方でアーディマムは猫の瞳に侵略されてしまった。ブロックノイズと化した吸血鬼の瞳と口内は銀河色に塗りつぶされ、異郷の言葉を口走っている。
状態異常治癒のエキスパートであるプルフィスを宛がっておけば闇雲な脅威になる心配はないだろうが、使い物にはならないだろう。
星猫の存在は
真っ当な手段では対抗さえ出来ぬ相手。仕方が無いので、ナヴィーニャはとっておきの切札を呼ぶことにした。
彼女の周囲に描かれたのはュティオ文字の羅列で出来た八卦陣。手にした杖の燭台からは
灯火から垂れ落ちた火花が八卦陣のふちに触れると、たちまち影のような平面の炎が陣を中心に広がっていく。
魔女が陣の中心から足を離すと、そこからは黒い平面な人型のシルエット。やがて魔女の姿を象ると、白い眼が浮かび上がる。
その名は猫を滅する為に生を受けた悪夢。因果地平の彼方へ封じられた千二十四色の魔女の一人が今顕現する。
『
無貌の者らを
然らば虚空と
天津の星々語りて曰く、
』
「金緑眼の魔女フラッファナル。#734229と#000000と#FFFFFFによって顕現したわ。それで? どういった用向きかしら、薄紅眼の魔女。ワタシを呼んだってことは猫ちゃん関連でしょう? トイレのお世話? 迷子の探し方? まあ、にゃんでもワタシにお任せ、ってきゃーーーーーー!? にゃにこれにゃにこれにゃにこれ!? えっにゃんか生えてきたうそっかわいいにゃんでーーーーーー!?」
精一杯の見栄を切って恰好を付けた次の瞬間、フラッファナルは華麗にその格好を崩した。
名前を告げた直後に猫の遺伝子に侵略され、あっさりと猫人類の一部に組み込まれてしまったのだ。予定調和である。
巨大な藍鼠猫の残骸を認め、次に猫耳猫尻尾のナヴィーニャを認め、続いて自らの猫耳を撫でつけ、尻尾を視認すべくその場をぐるぐると回っている。
「えっにゃにニャヴィーニャ何があったのこれ、ニャヴィーニャ? えっやだニャヴィーニャって呼び方がもうかわいいし、だったらワタシとかフラッファニャルににゃっちゃうじゃん、うっそえっやだワタシめちゃくちゃ毛並みいいふわっふわしてるえへ、えっ待ってこの世界の人みんにゃ猫ちゃんのお耳と尻尾揺らしててくてく歩いてんのマジで何があったの天国にゃのワタシここに永住するっ」
「落ち着け」
盛りが付いた猫そのもののようににゃーにゃーと騒ぐフラッファナルを見てさしものナヴィーニャも呆れを露わにする。
巷にあふれる猫要素を前にキャパオーバーを起こしたフラッファナルは狂喜乱舞しながら不可思議な舞を繰り出していた。ナヴィーニャのMPが20減った。
「待ってニャヴィーニャ。話は後で聞くからまず
「スキャンデータにゃら別にワタシのでもアデ子のでも後でいくらでも送るんで待ってくださいね~ほんと。とりあえず事態の把握優先で」
「えっクール男装系銀髪吸血鬼美少女の猫耳猫尻尾ラグジュアリー衣装裏表別イラスト等身大抱き枕+SD手乗り子猫ちゃんサイズのキャラクターデータ!? ありがとうニャヴィーニャワタシ一生貴女についてく!!」
「……にゃごにゃご」
仄かにアーディマムから殺気が漏れる気配を感じたが、自分には関係のないことだろうと悟ったナヴィーニャは適当ににゃごにゃご鳴いて誤魔化すことにした。
「……まあ要するに、あの外にゃる神メいた存在の真名を見抜いて頂きたいのですネ」
「え? 別に世界このままでよくにゃい? ワタシあのおっきにゃ猫ちゃんに仕えるのとか全然やぶさかじゃにゃいし、世界滅亡の脅威が一個増えただけじゃん。実害大してにゃいでしょ」
「あるワい。あのでっかい猫以外の猫要素はみんにゃ猫耳尻尾に統合されちゃったンですよ。猫画像フォルダの増加がもう見込めにゃイって言ったら事の深刻さが分かります?」
「良いわニャヴィーニャ。可愛い可愛い陽気にゃ星猫ちゃんの一切合切を丸裸にしてあげる」
フラッファナルは簡単に言いくるめられ真剣な眼差しを湛えた。
フラッファナルが司る
彼女の金緑眼は一瞥のみであらゆる猫のパラメータを暴き立てる局所的な
正体を秘匿した神であろうが邪悪な外宇宙の化身であろうが、猫に纏わる逸話を持つ者は彼女の愛から逃れられはしない。
「は~い了解です! あっ、今は瞼閉じてルみたいですけどうっかり眼を覗かにゃいでくダさいね。見るとあっちの馬鹿みたいににゃっちゃいマすから。真名さえ暴きだせれば後は如何様にでモ煮るにゃり焼くにゃりフフフフ」
「煮るにゃり焼くの? だったら後で部位のちょこっとだけワタシに頂戴ね。ちょこっとだけでいいから。揉んだり舐めたりしゃぶったりするだけだから」
「う~ンあれ実体あるかどうかもワかりませんけど。死体が残ったらイイですよ」
フラッファナルは極端な愛猫家である。
しかしそれ以前に極端な猫研究者だ。
見て聞いて吸って飲んで血肉を食んで解剖して毛皮でマフラーを編んで骨は砕いて骨粉にして己の体組織と合成して姦淫して孕んだ娘を貪りその残骸を餌に混ぜ込んで生きた物言わぬ剥製にして、そこまで理解した段階で初めて彼女は猫の個体を屈託なく愛せる。
世界に遍在する猫の命を研究の過程で九つから五つまで減らし、四つの命が尽きるまで愛し恋して弄んだ挙句、残り一つの幼気な命を保護と繁殖の名目でリリースする。
語り継がれる最悪の殺猫鬼。
九命幻想の破壊者。
金緑眼の魔女フラッファナルは、
創造性を持たない落第点の魔女フラッファナルは、ナヴィーニャの手によって
「見えにゃいわ」
「は?」
そんなフラッファナルは星猫の理解にあっさりと匙を投げた。
「だから、見えにゃいのよ。確かに私の猫判定眼はあらゆる猫の種別を断定するわ。けどあの子、15光年の先に居るじゃにゃい? 15年前の映像にゃんて見たって意味にゃいのよ。あれじゃあ猫にゃんて認識できにゃいわ。単なる光の情報でしかにゃいの。ワタシ、ウィッチ千里眼とかウィッチ動体視力方面にはスキル振ってにゃいから、どうにかして現状静止画の参考画像頂戴」
「うーん、フラッファニャルちゃんさあ。ちョっとスキルの取り方極端でにゃい? 推奨技能降っとイてって言いましたよね?」
「いいのよ、真面目担当は他の人がやるんだから。私は9年に一度くらい
「ソの活躍の目で活躍できてにゃいンですけどねえ」
さてどうしようと魔女達は唸る。
星猫は猫という属性の集積体。実体を持たない敵を相手取るには、真名を暴露して正体を暴いていくしかない。
さらに厄介な事には、猫は原初の主神エルメシアをも上回る圧倒的な神格の持ち主であるが故に、
望遠魔術師たる瑠璃眼の魔女フォッククィノなら15光年の距離を一気に縮められるだろうが、そのあまりに鋭い視線の槍は星猫に察知され覗き返されてしまう可能性を孕む。深淵を覗くとき深淵もまたなんたらかんたら。
さてどうしよう。魔女達は答えの出ない問いに頭を悩ませる。執筆者も悩んでいる。魔女の中には知恵熱で溶けてバターになる者まで現れ始めた。
そのバターはほのかに漂うブルーベリーの香りが実にアンバランスであり到底食えたものではなかったそうな。
「私にいい考えがあります」
発言したのは藍鼠眼の魔女マユクニト。藍鼠猫を神卸して暴走してしまった、一連の発端とも言える魔女であった。
己から生えた藍鼠色の猫耳と尻尾を弄びながら、マユクニトは運否天賦を兼ねた作戦を企てる。
膠着した状態から紡がれる名案は、勝利フラグか惨敗フラグしか在り得ないという
魔術の本質は
巡り巡れば魔女の紡いだ
懸念の種はこちらにも
「ほう。どんにゃ考えだね申してみよマユクニト二等兵。猫要素数を賭けて花札勝負とか言い出したらまずはその小指を折る」
「にゃひゅ!? えっ、あー。ビンゴ対決とかどうっ……すかね」
「次はお前の薬指を折る」
「うぎゃーっ」
月白眼の魔女バシュトナバロンは喜び勇んで藍鼠眼の魔女マユクニトにチョークスリーパーを仕掛けた。
瑠璃眼の魔女フォッククィノは泣きそうになりながらそれを諫めようとして、蘇芳眼の魔女ミュニニクナに留められる。
琥珀眼の魔女クスディルカは漆黒眼の魔女イーイルナック改めちびナックと共に頭を捻っている。
金緑眼の魔女フラッファナルは星猫の解析を投げ出して倒れ伏した吸血鬼アーディマムの尻尾で遊び始め、
群青眼の魔女プルフィスが全てを諦観したような気怠げな目つきで薄紅眼の魔女ナヴィーニャを睨む。
残った人員を一望すると、魔女探偵ナヴィーニャは手を勢いよく叩いて逆転の布石を口に出した。
「というワケでご意見募集中で~す。にゃんかいい感じに勝てそうにゃ案をよこしてくダさい。懸賞はアーバンチャンピオンです」
「おまえアホか!!」
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ナ「ナヴィーニャと!」
ア「アーディマムの」
二人「★☆なぜなに☆★魔女探偵コーナー!」
ア「うわっ正式採用してんじゃねえか名前欄。ていうかちょっと待って、さり気に私までコーナー名宣言した事にしないで? 確定ロールみたいな事しないで? 言ってないからね。絶対言わないからねこんなふざけたコーナー名」
ナ「イイじゃないですか言ったって。口に出して減るものなんて肺の空気だケですよ」
ア「自尊心の類がゴリゴリ削れるんだよ!」
ナ「こりゃおもしろいアンタに自尊心なんてあっタのか!?」
ア「てめーっ」
ナ「阿修羅バスターっ
ア「ぎゃあーっ」
ナ「あくはさった!」
ナ「去ったのはいいでスけどこれだとゲストいませんよね。これってすっごく困りますよね? 困りにケりです。けりにけり。なので突発ゲストをお呼びすることにしまシた。群青眼の魔女プルフィスさんです! どうぞー」
プ「帰る」
ナ「帰んな。プルプルちゃんは人付き合いガ苦手なのが欠点ですがとても強い良い子なんですよ。なんと範囲火力職なのに状態異常の治癒まで出来る。ドラッグバレットの付いたガンナーみたいナもんです。その分器用貧乏ですけど」
プ「帰るわ」
ナ「帰んなっつの。せっかく魔女水入ラず何ですから、二人で一緒に★☆なぜなに☆★魔女探偵コーナーを盛り上げていきまッ将軍!」
プ「なにその掛け声クソダサいわね。というか何でこんなに埃が舞ってるのよ、文字通りのプロレスごっこでもした? 本当ありえないわ、ゲストを呼ぶならそれらしく体裁を整えてからにしなさいよ。そもそもどういうスタジオ使ってるのココ掃除もしてないの屑なの馬鹿なの馬の蹄に顔を割られて死んじゃえばいいのよ」
ナ「なーんでこのコーナーには口の悪いゲストしか来ネえんだろうな。マユクニトちゃん早く戻っテきて」
プ「わかってたわよ。どうせアンタの事だから工程全部終わるまで帰さない気なんでしょ? とんだ拉致監禁状態ね。時代が時代ならとっくに規制されてるわよ。……はあ、じゃあお便り読むわね」
ナ「お前一度に喋りすギじゃない?
プ「いらねえよそんなゴミポイント。口を挟まないで鬱陶しい、あとその服ちゃんと毎日洗ってるの? シラミとかくっつけないでよね気持ち悪いんだから。じゃあお便りは横浜県の突然!マッチョマンさんから。横浜は県じゃねえよ」
ナ「お前一度に喋りすぎじゃナい?」
プ『魔女探偵とのことですが、ろくに事件の推理とかしてないように見えます。よく見たらジャンルは現代ファンタジーですし、この小説は表題詐欺なのではないでしょうか? もっと探偵っぽい部分を増やしてほしいです。 P.S.グロ描写が多くて気持ち悪いので、これも自重してください』
ナ「は? 死ね」
プ「死ねとか言うなよ口悪いな」
ナ「あんタが言う!?」
プ「うるせえなこいつ。目の前の箱に頭突っ込んで死ねよ」
ナ「今時目の前の箱って通ジませんよディスプレイ全部薄型なんだから。ggるとノイズのまとめサイトがいっぱい出ちゃうからggrksが役に立たないのと同じ時代の経過でスよ。あとスタジオに箱はなイです。まあともあれ貴重なご意見ありがとうゴざいました。質問じゃねえじゃん。誰だこんなお便リ採用したの」
プ「あんたも十分一言が長いわ五月蠅いわね。ナヴィーニャの日頃の行いと言動と素振りと顔と頭と手癖と足癖が悪いからそうなるんじゃないの?」
ナ「プルフィスさんや……ココはこう、もそっと無礼講とイうか、
プ「右翼だか左翼だかフェミだかPTAだか知らないけどそんな意見をいちいち気にしなきゃいけない事の方がおかしいのよ。どうせオタクしか見ないような娯楽に過剰反応するのなんてケチ付けたがりの暇人のクズしかいないんだから。あとこれキャッチボールじゃないよキャッチしてないもん。クリケットだよ」
ナ「開き直るなよ!? 社会派ナ話はタブーです! タブー! 文化的すぎます!」
プ「文化とは対極でしょ言いたかっただけでしょその台詞馬鹿でしょ死ぬでしょ来世はミミズになるといいわナヴィーニャむしろミミズバーガーを食べて昏倒するといいわ」
ナ「お前繊細なんダか無頓着なんだか分かんないな」
プ「じゃあ次回もお楽しみに。あー終わった終わった。帰るわね。うわっドアノブカバーすらない。よく平気でいられるわね気持ち悪い」
ナ「勝手に終わらすなよチょっと待って、こんな調子だと益々ワタシの立場が危うくなルじゃないですか! ちょっと! 主人公ですよ! だんダん扱い雑になってきてませんかー!?」
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藍「マユクニトと!」
ア「アーディマムの」
藍「★☆なぜなに☆★魔女探偵コーナー・二度目!」
ア「題名めっちゃシンプル!」
藍「……というわけでプルフィスさんが好き勝手しすぎたのでリベンジマッチです! 質問はこちらで読み上げいたしますね」
ア「というか貴女名前欄は『マ』じゃないんだ?」
藍「マとアが並ぶと判別し辛くて読みにくいので肩書ネームを採用しました。読みやすさ重点です!」
ア「マユクニトちゃんすごい。
藍「もー褒めてもスーパーボンバーマンのカセットしか出ませんよ!」
ア「何で!?」
藍「ではでは! 後書きばっか伸ばして文字数詐欺と呼ばれるのも何なのでさっくり進めちゃいましょう!」
ア「それは多分プルフィスとかいうのを呼びつけたナヴィーニャが悪いよ。あいつ人選センス全然ないよ」
藍「せんせー本人は気付いていないのでそっとしといてあげてください。心の弱い大人なので。薄紅と薄幸が同音異義語なことに気づいてブロークンハートしたくらいには心が弱い大人なので」
ア「個性がないからって急に被害者ぶりキャラ生やしてくるんじゃないよ。絶望先生かよ」
藍「ざんねーん被害者ぶりの話をやったのはかってに改臓の頃ですー」
ア「お前もここだと妙に良い性格してるよな……。じゃあ本日のお便りです。神戸県のフェイトたんは俺の嫁さんから」
藍「神戸も県じゃないですよね」
ア「HNの方に突っ込むべきでは?」
藍「レトロな名乗りすぎて逆に驚いています」
ア『神卸術って何なんでしょう? 魔女の使う魔法には何か種類があるんでしょうか?』
藍「むむむ」
ア「何がむむむだ」
藍「ありがとうございましたフェイトたんは俺の嫁さん! なかなかに難しい質問ですね。魔女の使う魔法には、確かに色んな種類があるのですが」
ア「まあいい機会だしまとめちゃいなよ。私は飲み物持ってくるし」
藍「あっありがとうございますー。えー、そうですね。我々魔女の定義において、魔法とは魔女の使う不思議な術全部を指します。召喚術、死霊術、ルーン魔術、錬金術、呪術、占星術、火術、幻術、見敵術、遁走術、剣術、馬術、槍術、柔術、軍学、忍術、そのほか大砲の据え方鉄砲の撃ち方地雷の伏せ方狼煙の上げ方。ありとあらゆるものを魔法と定義しています」
ア「ほとんど口入れ屋の女中じゃねーか」
藍「で、神卸術とはそんな魔女が使う術の一つですね。読んで字のごとく神を御身に卸す術でして。霊媒の神ver.みたいな、神の力と精神を己が身に宿す術とお考え下さい」
ア「そりゃまたけったいな術を使うもんだな」
藍「まあ、なにせ神ですからね。相応に強靭で無敵で最強な力を有するのですが、反面制御はとても難しいです。様々な準備をしてから使用するのが一般的なのですが、時と場合によっては本編のように使用者の精神が粉砕の玉砕の大喝采して神に乗っ取られてしまいます。私は
ア「ハイリスクハイリターンな訳ね。例によって神とかいうのはろくでもないもんだな」
藍「主神エルメシアもそうですが、神の多くは人間のイメージによって脚色されます。信仰を保っている
ア「慣れ親しまれるのも問題だねえ」
藍「良くも悪くもジョーカーそのもの。言ってしまえばロマン砲です! 皆さんは神卸術なんかに頼る前に、厄介な敵にはちゃっちゃとケリを付けちゃいましょうね~」
ア「使えません」
藍「というわけで神卸術と、魔女の魔法定義についてでした! わかったかな~?」
ア「これまでのナヴィ公担当分よりよっぽど説明とかスムーズに進んだ気がする。 いっそコーナー担当交代すれば?」
ナ「ごはぁ!!」
プ「ナヴィーニャが血を吐いた!!」
藍「せ、せや! あかんかったんや! コミュ・パワの強者を自称している目立ちたがりのせんせーに更迭通知言ったらあかんかったんや!」
プ「アーディマム、謝れ!」
藍「ナヴィーニャせんせーに謝れ!」
ア「美形会議やってんじゃねえよ!!!」
ナ「確かにワタシは美形ですけど急に言われるト、その……照れちゃいマす……///」
ア「元気そうじゃん! 帰れ!!」
藍「せんせーはあれで自己主張がめがっさ強い人なので、交渉して交代できるとは……」
ア「あれでも何も一見してすぐわかるけどな」
藍「最近魔女探偵の探偵要素が死んでることはせんせー気にしてるので言わないであげてください」
ア「最近っていうかまだ5話とかそこらなんだけどな。5話ってあれだぞ。幽白でもまだ幽霊探偵とかやってる頃だぞ」
藍「探偵編結構長くないですか?」
ア「戸愚呂とか飛影を目当てに読み始めると面食らうくらいには長い」
藍「しかし小説と漫画の話数を同じにするのはどうかと」
ア「それもそうだ」
藍「時系列順で読んだらまだバンディッド=サンが生きてる頃って言わないと」
ア「わっかり辛いな! 文字数で比較しろよ!」
藍「……というわけで! 今回はこの辺でお終いにしましょう! 次回はどういう質問が来ますかね。ぶっちゃけ割とこっちのネタにも困りつつあるんですが」
ア「わーなんかすごい本末転倒を感じる」
藍「では最後に小ネタを。実は今回登場した猫の皆さま、藍鼠猫と茜猫ノ・クーオム以外には全部元ネタがあります。探してみちゃいましょう! 101のヒントは『Ghost Sense』です、Meow! ではでは。また今度~!」
ア「星猫にも?」
藍「あれはアザトース風に脚色されたマアナ・ユウド・スウシャイです」
ア「あっさり言っちゃった!?」
藍「いやーほんとどうしましょうねあれ」
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