04 役目の終わり
ずっと同じ道を歩いていた
過去を無くすほどの
何も思い出せなくなるほどに
全てを彼方に置き去りにして
一人だけでここまで進んできた
世界に貴方がいなくなっても
世界に君がいなくなっても
たった一人で
ここまで歩き続けて来た
果てにまで届きそうなくらい
そんな途方もない
どうしてそんな決意ができたのだろう
始まりの気持ちすら忘れてしまった
空っぽの器で
いくつもの魂を見送りつづけて
いくつもの思い出を忘れ続けてきた
けれどそれも今日で終わり
私の役目は もうないのだから
詩集 墓守の夢 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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