日照の空に

@hyanakon

第1話

ーカウントダウン10 , 9


カウントダウンが始まった。ガタガタと宇宙船の中が大きく揺れ始める。それは全員にそろそろ発射することを伝える合図でもあり船全体にまるで、気を抜いたら押しつぶされんばかりの緊張が走る。


あるものは、宗教的な飾りに必死になって祈り、またあるものは自分の心を落ち着かせるためであろうか、終始ブツブツ何か呟いている。


俺も気が気じゃなかった。いくら安全だと言われても今から事故が起こればほぼ100パーセント助からない宇宙へと飛び出していくのだ。


昔、テレビで観た発射したスペースシャトルが発車直後に爆発した映像、頭の中でそれが何万回も繰り返されている。。


ー,8 , 7 , 6


ますますガタガタと揺れる船内。俺は落ち着こうと今から行うことを心の中で確認する。


俺たちは今からある惑星に行くのだ。


そこはもしかしたら俺たち火球人以外の知的生命体がいるかもしれない星。そして既に文明があるかもしれない星。・・文明といっても僕らで言うところの弥生時代までしか文明がないかもしれないらしいけど・・・。


でももし、本当に文明をもった宇宙人と接触ができれば、知的生命体同士の他惑星間でのはじめての接触になる。と。


ー, 5 , 4 , 3 , 2 , 1


とても大きな宇宙船が音を立てて動き出す。


ー0


一気に重圧がまし、気が遠くなりそうになりながらその宇宙船は勢いよく飛び出した。その知的生命体が存在するかもしれない全体の80%が海でできている星。そう


『地球』に向かって。。。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る