14『真実』

 少女は震えていた。生まれて初めて、明確な恐怖を感じていた。それに拍車をかけるように、暗くなった世界は悲鳴を上げていた。誰も自分を守ってくれる人はいない―――少女は身を縮めて膝に顔をうずめた。

 そういえば、あの子は大丈夫なのだろうか。誰かに追われ何かに怯えていた少年が、少女の脳裏に浮かぶ。彼は今、魔法が使えない。この混乱の中、果たして無事でいるのだろうか。

「…………さがさないと」

 少女は立ち上がった。しかし足が震え、すぐに倒れてしまった。再び起き上がろうとしても、どこにも力が入らなかった。コントロール出来ない自身の体に、少女は底無しの恐怖を感じる。

「わたしは………わたし………ほかのだれでもない……」

 スカイブルーの瞳から涙が溢れ出し、ぽろぽろとコンクリートの地面に落ちる。少女は自身の手を眺めた。少女の小さな手は、目に見えて分かる程に震えていた。落ち着かせようと握ったもう片方の手も震えている。

「うっ………うう……」

 か弱い嗚咽は、騒がしい世界では存在を失った。路地裏で泣き続ける少女にふと、声がかけられる。少女が見上げると、一人の男がビルの屋上から彼女を見下ろしていた。影が、孤独な少女の身を隠す。

「こんなところで一人で泣いて、何がそんなに悲しいのですか?」

 男は優しく笑った。少女の前に飛び降りると、赤い瞳を妖しく光らせた。

「私が力になりましょうか?」

「あなたは………?」

「私はただの紳士ですよ」

 男が少女を抱き起こす。少女はその優しさに身を委ねた。見ず知らずの親切に、疑う余裕はなかった。言われるがまま男についていき、やがてたどり着いたのは、どこかの廃屋前だった。雑草の無法地帯に、複数の人物がいる。彼らは二人を待っていたようだった。

「連れてきたよ」

 少女は思わず立ち止まった。待っていた人物の中に、見知った少年少女がいたからだ。二人の傍では、一匹のアゲハ蝶がひらひらと飛んでいる。少女の顔がみるみる青ざめていった。

「あ………あ………!」

「さあ、どうぞ?」

 男が少女の手を引く。抵抗する少女だが、華奢な体は為す術無く引きずられていく。少女は絶望に顔を歪めた。

 誰も助けてくれない……このままでは死に突き落とされる―――。

 少女はたった一人、少年に助けを求めていた。黒い髪に紫色の綺麗な瞳。素っ気なくあしらう態度とは裏腹に、たまに見せる救いを求めるような目を、少女は放っておけなかった。終焉へと一歩ずつ近付く少女は、無意識に少年の名を呼んでいた。

「たすけて――――――ミヤくん」

 一滴の涙が、葉の海に落ちる。少女は諦めたように、瞼をゆっくりと閉じた。





「ミクッ!」





 僕が叫ぶと、その場にいた全員が視線を向けてきた。特に赤い目玉が多く、本物の柊を知るという男子と女子もいた。十数人はいるであろうと辺りを見回すと、ニヒルは億劫そうな声を上げた。

「柊様、それからご友人のお二人を除いては全員悪魔ですね。目が腐りそうです」

「はー、腕が鳴るなァ。これだけいればやりがいはありそうだ」

 ミデンがバキバキと指を鳴らす。悪魔の内三人が僕らの方へ一歩踏み出した。

「天使と悪魔? なるほど。そこの人間は中立者か。厄介な敵だ」

「ナトリキ様がいらっしゃる前に殺そう」

 悪魔達が各々武器を構える。僕はミクから視線を逸らさず、二人に短く言った。

「お前達は悪魔を処理しろ。僕はあの男女をどうにかする。ミデン、剣を貸せ」

「承知致しました」

「オイオイ、大丈夫かァ? 主さん一人でよォ」

「手が空いたら手伝え」

「りょーかい。はいよ」

 ミデンから剣を受け取り、僕は真っ直ぐに駆け出した。僕に向かってくる悪魔達はニヒルが蹴散らし、その援護をミデンが行う。ここは一気に戦場と化した。僕は悪魔達を掻い潜ってミクの元へ駆けつける。ミクは自身の肩を抱いてへたれこんでいた。

「大丈夫か⁉ ミク!」

「ミヤくん……助けに来てくれてありがとう……」

 しゃがみこむと、ミクが僕に泣きついてきた。あまりにもか弱い力に、少し動揺した。

「邪魔しないで……! 本物の未来はこっちなの!」

 ミクを挟んで奥には、女子と男子が僕を睨んでいた。

「やっと元に戻れるっていうのに……!」

「何も知らないあんたは引っ込んでろ!」

 びくりとミクが震える。僕は彼女を引き剥がし、立ち上がった。最大限の怒りを込めて、二人を睨む。

「本物とか元に戻るとか………僕には知ったこっちゃないんだよ」

「は………?」

「僕にとっての柊未来は、事故で親を亡くしルキに引き取られ、会ったばかりの僕を簡単に信用するお人好し。それが本物の柊未来だ。真実がどうであれ、僕にとっての本物は、こいつ」

 ポンとミクの頭を叩く。そのまま少し撫でてやった。男子が戸惑いながらも、強く反論してくる。

「それはあんたが真実を知らないからだ! あんたが何を言おうと本物の未来はこっちの蝶だし、その体も未来のものだ!」

「だから、真実がどうであれって言ったよね。あんた達の友人だった柊未来とか、悪魔と戦った柊未来とか、そんなの僕には知らないし」

「そんな身勝手な……!」

「あなただって、未来のことが大事なんじゃないの⁉」

 女子の言葉に頷くと、彼女はさらに声を張り上げた。

「なら、未来に戻ってもらいたいと思わないの⁉」

「こいつだって柊未来だろ。どうしてあんたらはこいつを偽者扱いするんだよ」

「偽者だからよ!」

「違う。本物だ。こいつだって柊未来だ」

 偽者だ、本物だ―――その堂々巡りだった。ついに痺れを切らせた男子は、剣を僕に構えた。

「なら勝負して決めよう……魔導士らしくな!」

 僕も剣を構える。男子の剣の刀身に電気が帯び始め、その状態でこちらへ駆けてきた。振り下ろされた刃を剣で受け止めると、電気が飛び散り、僕にも直撃した。痺れが全身を走る。

 男子を押し返し剣を水平に振るが、重たいそれを回すのに若干手こずった。そのせいか、男子には軽々と避けられる。隙の出来た僕に刃が突き出され、腹の肉を抉った。そこから電撃も流され、体が制御不能になる。雑に刀身を引き抜かれると、僕はその場に膝をついた。

「勝負あったな」

 男子が吐き捨てる。僕は睨み上げ、立ち上がりながら剣を振り上げた。剣と剣が重なる。男子はレモン色の目を細めた。

「無駄に足掻くのはやめろ。みっともない」

「無駄だと……⁉」

「ああそうだ。あんたは俺に勝てないよ。お仲間の天使か悪魔を連れてこない限りね」

 強く剣を押され、よろけた僕の足を引っ掛けられる。倒れていく僕に足を落とされ、地面に叩きつけられた。腹を押さえつける足を離そうと掴むが、動く気配は無かった。

「ミヤくん!」

「そもそも、あんたこそ誰なんだ? 偽者の未来と随分仲が良いみたいだけど……」

「そんなこと、あんたに教える義理なんて無い」

 電撃が全身を走った。痛みと痺れが暴れ出す。男子は剣を振り上げた。その剣先は僕の肩に向いている。

「少し大人しくしていてもらおう」

 ミクの叫び声が背後で聞こえる。視界の端ではニヒルとミデンが戦っている。重たい剣を振り上げる力は無い。覚悟を決めて全身に力を入れた。

「おー、やってるやってる」

 それは突然だった。何か楽しいおもちゃでも見付けた少年のような声が、妙に響き渡った。男子もピタリと止まり、視線を声の方へ移していた。僕も倣って見る―――校庭に入ってくる複数の人物。その先頭にいたのは黒いローブ姿の青年。その姿に見覚えはあったが、もっと驚いたのは、彼のすぐ後ろにいた―――。


 ルキだった。


「敵対する悪魔がいる? ―――ああ、君が原因なのか!」

 青年が僕を見付けてこちらに歩いてくる。ルキも僕に気付くと、ばつが悪そうに顔を逸らした。

「ルキ……?」

「ルキ? ああ、そうか。君には紹介がまだだったね」

 青年が男子に、僕から退くように命令する。男子は不審に思いながらも静かに離れた。僕が起き上がると、青年とルキが並んで立つ。

 青年には見覚えがあった。『あいつ』を知っていると言って僕の前に現れた男だ。こいつに見付かったから、僕はここまで逃げてきた。

「ルキ―――もとい、ルキノナ・ジル・トリガーは俺の兄上だ。よく似ているだろう? そんなこと言われても嬉しくないけど」

 ルキは僕と目を合わせないように頭を下げた。僕に疑問を唱える隙を与えず、青年は続けて言った。

「そして俺はナトリキ・ジル・トリガー。悪魔達の長―――つまり、魔王だよ。よろしくね」

 男子やミク、ニヒル達もざわついた。僕も驚いて言葉を失った。

 どうして魔王がこんなところにいるのだとか、これは魔王軍の侵略なのかとか、そういう疑問よりも僕は……。


「――――――やっぱり騙してたんだな、ルキ」


 ルキに対して、憤りを感じていた。


「魔王の兄……? 僕を引き込んでどうするつもりだった……? 魂でも食うつもりだったか⁉」

「…………」

「いや………僕よりもミクは? たしか、悪魔との戦いでこんなことになったって言ってたよな。ということは………ルキ、お前が……!」

「それは俺だよ。暁宮くん」

 ナトリキが一歩前に出る。細い指が差した先には、困惑するミクがいる。ナトリキは不敵に笑い、赤い目を光らせた。

「彼女と戦い、記憶を奪ったのは俺。兄上にはその後のことを任せておいたんだ」

「その後だと……?」

「それにしても、君には散々邪魔されたよ。兄上はなかなか家から追い出してくれないし、桂新奈を使っても失敗。俺が直々に行ったら、まさか柊未来までついていくなんて……正直、計画がばれているのかと思った」

 ルキを睨むが、何も言葉は返ってこなかった。そんな兄の顔を、弟はおもむろに覗き込む。

「兄上。そもそも兄上がこんな人間を拾わなければ、計画は順調だったのですよ。どうして俺の命令を無視し続けたのですか?」

「それは………」

「それ相応の処罰は覚悟しておりますよね?」

 異様な光景に鳥肌が立つ。悪魔が大勢いるからか、それとも弟が兄に命令しているからか。気付かれないように静かに一歩下がると、ナトリキの赤い瞳に捉えられた。視線は僕の―――腕に向けられていた。

「ん? でも君、たしか兄上のブレスレットをつけていたはず………それはどうした?」

「………………壊した」

「壊した?」

 ルキも驚いて目を見開く。ナトリキはズカズカと近付いてきて、僕の左腕を持ち上げた。鋭い爪が肉に食い込み、じんわりと痛みが生まれる。

「いっつ……!」

「壊したってどうやって? あれは兄上か俺にしか外せないんだぞ? 手首を切り落としたわけでもなさそうだし……」

 そこまで言って、ナトリキは視線を逸らした。警戒してこちらを睨むニヒルを見ているのか―――魔王は何かを納得したように声を上げた。

「天使か。たしかに奴なら可能性はあるか。しかし、それをするにも魔力は封じられているはずだが……」

 ナトリキの手を無理矢理払った。ガリっと肌に細い傷が生まれる。急いでナトリキと距離を置き、背後のニヒルに叫んだ。

「ニヒル! ミクを連れて逃げろッ!」

「主様⁉」

「早く!」

「させないよ」

 ナトリキが指を鳴らすと、彼の背後にいた悪魔達が一斉に動き出した。ミデンが悪魔達に対抗する間、ニヒルがミクを担いで飛び上がった。すかさず悪魔達が追いかけるが、天使の発光に目をやられ、悪魔は力なく落ちた。光がやんだ頃にはニヒルはいなく、ミデンが僕の隣に後退してくる。

「主さんよォ。これはさすがに分が悪いぜ」

「あんたでも弱音を吐くんだな」

「オレはちゃんと見極めてものを言っているぜ。魔王の兄貴を味方につけたら勝算はあるかもなァ」

 周囲を悪魔に囲まれている。剣を構えていたり、銃を構えていたり……鋭い眼光には、僕に対しての明確な殺意がこもっていた。ナトリキがクツクツと笑い、持っていた杖をローブの内へとしまった。

「君も馬鹿だね。君が死ねばあの天使も消える。遅かれ早かれ、柊未来は捕まるんだよ」

「僕は死なない」

「へえー。本当にそうなら、ぜひ研究してみたいね。兄上?」

 ルキが駆け出す。ミデンが僕から剣を奪い、ルキに振り下ろした。ルキは背丈程ある杖でそれを受け止めた。杖には黒い「もや」のようなものがまとわりついていた。「もや」はミデンの周りにまとわりつき、あっという間にミデンの姿は闇に包まれる。と思った直後、「もや」は爆散した。ミデンが回転したからか、回った反動でルキに剣を振るう。ルキは再び杖で受けた。

「兄上の闇が効かないとは。なかなかやるねえ」

 観戦していたナトリキは、パチパチと手を叩いた。直後、背後から腕を拘束され、僕は動けなくなった。

「そのまま兄上と遊んでていいよ。俺は彼と遊ぶから」

 ナトリキが近付いてくる。拘束力は強く、ミデンも気付いてはいるが、こっちに来れる状態ではなかった。僕の腹に、ナトリキの拳が叩き込まれる。胃液と血が口から飛び出した。

「君を研究所に連れていこうと思う。君のおかしな魔力の研究をしてみたいからさ」

 そう言いながら僕の全身を殴り続けるナトリキ。悪魔達は面白がって「もっとやれ!」と煽り続けていた。剣の柄で殴られたのか、鈍い音と共に頭から血が流れた。

「あー楽しみだなあ。これでまた一歩、真相解明に近付けるね」

「ええ! これもナトリキ様のおかげ!」

「率先して研究に勤しむあなた様は、我々の誇りです!」

 悪魔達の歓声が上がった。意識が朦朧とする中、ナトリキが僕の髪を引っ張り、顔を覗き込んできた。不敵な笑みが視界いっぱいに映る。

「これからよろしくね、ミヤくん? ちなみにこれは、君が死ぬかどうかの実験だから。恨むなら自分の発言を恨みな」

 頭に衝撃が走った。そこで僕は気を失った。



 目が覚めると、暗い牢屋の中だった。床は冷たい石で壁も同じ造りだった。僕以外のものは何も無く、牢の外も数少ないたいまつで照らされているだけだった。見張りがいる様子は無いが、一人世界に取り残されたような感覚だ。それでもまだ、閉めきりの部屋じゃなくてよかったと思えた。

 左腕には銀色のブレスレットがはまっている。怪我は治っており、体を動かしても痛みは無かった。

 足音が聞こえてくる。それは確実にこちらに近付いてきていた。やがて足音の正体が牢屋の前に現れる。

「やあ………ミヤ」

 魔王の兄―――ルキノナ・ジル・トリガーだった。ルキは薄く笑い、牢屋の前で座った。その横に杖も置かれる。ルキは僕を眺めると、安堵の息を吐いた。

「怪我は大丈夫そうだね」

「………よくそんなことが言えるよね」

 睨み付けると、ルキは「そうだね」と息を吐いた。

「君をこんな目に遭わせるつもりはなかったんだ。本当にすまない」

「でも、ミクはこうするつもりだったんだろ」

 ルキは少し間を置いた後、無言で頷いた。

「彼女はナトリキ―――ナキとの戦いに負け、研究の実験体として捕まった。私は彼女の監視役だったんだよ」

「何の研究?」

「魔力の研究だよ」

 ルキはローブのポケットから何かを取り出し、それを檻の隙間から投げ込んできた。それはひと口サイズのチョコレートだった。

「魔力は体に宿ると言われている。しかし、記憶に宿るという見解もあるんだ。ナキはその真相を知りたかった。だからミクの記憶を奪い、魔力の所存を調べた」

 僕はチョコレートの包装を取り、口に放り込んだ。するとルキが新たなチョコレートを投げ込んでくる。

「記憶を無くした体には魔力は宿っておらず、アゲハ蝶と化した記憶には宿っていた。そこでナキは次に、新たな実験を思い付いた」

 チョコレートを食べるたびに新しいものを投げ込んでくるルキ。自分も食べているが、どれだけポケットに入っているのだろうか。

「記憶を失った肉体に、新たに魔導士としての記憶を埋め込んだら、その上でもとの記憶を戻したらどうなるのか」

 チョコレートを食べようとしていた手が止まった。唖然と口を開けたまま、ルキを見返す。

「埋め込んだ記憶を維持させつつ、もとの記憶を取り戻したら、もしかしたら両方の魔力を引き継ぐのでは……そう思ったんだよ」

「……そんなこと、可能なはずない」

「それは分からない。だからナキは実験しようとしたんだ」

 滅茶苦茶だ。そんなことにミクを巻き込んだかと思うと、目の前の悪に殺意が芽生えてくる。

「魔導士にさせるには魔力を埋め込まなきゃならない。それには時間がかかる。やっとそれが終わってね、だから一年経った今、ミクを目覚めさせたんだ」

「………いつ?」

「君が家に来た日の朝だよ。ミクはその時目覚め、「親が死んでから、いとこである私の家に住んでいる魔導士・柊未来」として覚醒した」

 ぞわりと背筋が震えた。何も信じられなくなりそうで怖くなった。ルキはチョコレートを一つパクリと食べ、力ない笑みを浮かべた。

「君を拾ったのは、本当に放っておけなかったからなんだ。ナキにはさっさと捨てろと言われたけど、とても出来なかった」

「………その結果、僕はまた自由を失った」

「……そうだね」

「他人事みたいに言いやがって……!」

 チョコレートを投げ捨て、僕は檻に勢いよく掴みかかった。

「これじゃあ『あいつ』に捕まっているのと変わらない! こうなることも予測出来たんだろ⁉ 偽善でいるのもいい加減にしろよ! 悪魔あッ!」

 暗い牢屋に反響する怒号。ルキは立ち上がり、僕を見下ろした。赤い目は怒っているのか、悲しんでいるのか、何を考えているのか分からなかった。分かりたくもなかった。

 こんな悪魔の考えることなんて、知りたくもない。

 ルキは無言で立ち去っていく。その背を睨みながら、しかし僕はだんだんと力を失い、その場にへたれこんだ。檻を掴みながら、ぽろぽろと涙をこぼした。

「もういやだ………」

 小さく呟いた声は、響くことなく消えた。

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