とある店

勝利だギューちゃん

第1話

歩くのが好きだ・・・

何も考えずに、ただ歩く。


風の向くまま、気の向くまま、

とにかく歩く。

ナビはいらない。

自由が一番といわけではないが、縛られるのは嫌いだ。


でも、これが面白い。

家の近くでも、新しい発見がある。

その発見が、何よりも面白い。


その日も、いつものように、探索していると、変わったお店を見つけた。

茶店のようだ。

喉が渇いていた事もあり、俺は中にはいった。


初老の男性が出迎えてくれるが、愛想はない。

ぶっきらぼうに、注文を聞いてくる。


俺は。「アイスティー」というと、男性は厨房に戻り、

紅茶を入れている。


辺りを見回すと、人はちらほらといる。

でも、みんな静かだ・・・


俺は、心の中で、この店の良さを悟った。

(なるほどな・・・)


やがて、紅茶が運ばれてくる。

相変わらず、しゃべらない。


俺は一言もしゃべらずに、紅茶を飲み、会計を済ませ、外へ出た。


静かな環境・・・

俺は気に入った。


この店は、固定ファンが多いらしいが、その気持ちがわかった。


わいわいやるよりも、ひとりで物想いにふけるのも悪くない。

この店のファンとなった。

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とある店 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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