【むし】代幸

誰かが愛されてなかった


だから


代わりに愛してやった


だけど


それすら叶わないみたいだ


どちらにしても散らかった部屋


けれども


そこには確かに愛が溢れていた


罵声や怒声、暴力や悲鳴ではなくて


足りてなかったのは 明らかに


教養とお金…


それをカバーするように愛は溢れていた


けれども


それももうダメみたいだ


日は沈む サディズム


今日もあの子はバルコニー



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