【ムサ】ヒカリ

せせらぎと強かなる憂鬱


あまりにも巨大な塊が


頭痛となり私の脳天に突き刺さり


水面に投げ込んだ石のように広がる


しとしとと振り続ける雨は


鳴り止まない目覚まし時計に少し似ている


微睡みのそこ何度も心や頭を殴られる


そんな錯覚に囚われ


いつの間にか水たまりを踏み裾が濡れている


「助けて」そんな声が聞こえた気がして


振り返れば空耳と知る


脳で認識するよりも先に


ヘッドライトの光が目に刺さる


辺りは紫色のモヤに支配され


光ったり消えたり


消えたり光ったり


明滅を繰り返す


壊れかけの電灯のように

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