【にじゅういち】I know

赤色の夕日の向こう


微かに光っている月を


僕だけが知っている


夜景の景色に溶ける


社畜の悲鳴と眼光を


僕だけが知っている


枯れ果てていく花の


刹那に見せる悲哀の表情を


僕だけが知っている


移り行く現の中にも


江戸時代の優美が


眠っているのを


僕は知っている

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る