第壱章 トリップ先は戦国時代

第壱話 ワタシは木下秀与!

今まで付き合って来た人数が20人とするなら、エッチした人数は40人くらい。


え?付き合った人数とエッチした人数が違うって?そりゃあ、一夜限りとか、その場の勢いで数回とかあるし。


ワタシ、気持ち良いの大好き!


お化粧すれば、それなりにイイ感じ。すっぴんは、愛嬌があるんじゃない?ワタシの体は柔らかくって、抱き心地は完璧!ってエッチした相手にはよーく言われたの。


相手に合わせて、攻めたり、受けたり、色々経験は豊富。周りからは、多分女の子にはビッチなんて言われてるだろうけど、気にしない、気にしない。ビッチの何が悪いの?本能に勝てないだけ。


そんなワタシ、木下秀与20歳……、トリップと言うものをしたらしい。あ、ワタシ異世界小説とか暇な時は見てたりしてたのよね。


まさか自分がトリップ?って思ったけれど、周りは着物とか武士みたいな格好とか時代劇で良く見る格好してるし。


ワタシの格好は……、うん、周りの目を見ると怖いものを見るような目ね、ちょっと怖くないわよ!


人の目が気になっちゃって、ワタシはとぼとぼと人通りが少ない道を歩き、川の近くまで行く。


川のほとりでうろうろして困ってるワタシに、なんと、見知らぬ男性が話しかけてくれた、ワタシのセンサーが反応する。


この人、絶対に身分が高い人!


そして、ワタシに気がある人!


ビッチな秀与ちゃんは、ワタシを見る性的な目にビビビッと感じた訳です。


ここからはワタシのターン、本領発揮の木下秀与。


上目遣い、体を擦り寄らせ、困り顔。この困り顔に愛嬌があるって、お猿さんみたいだね、って言われたけれど、女の子掴まえてお猿さんって何よ!でもワタシは顔には出しませーん、この人も顔より胸、おっぱいを見てるもの、ワタシのボインバインなおっぱいを。


ムッツリスケベなのかしら、この人。でも優しいとは思う、声を掛けたのも同じくらいの歳の子供がいるみたいで、ほっとけなかったって。おっぱいを見ながらだけど。


屋敷に来るかい?って言われて、ワタシは直ぐに頷く。ナイスミドルなおじ様、彼の乗る馬にワタシも一緒に乗せられ屋敷に向かった。


相手に抱えられて、馬に乗るんだけれど、やっぱりムッツリスケベね!ワタシのお腹を支えるフリして、おっぱいを触ってるもの。


チラリ、目線だけ相手に向ける。馬に乗ってるから、話すと舌を噛みそうだし、名前を聞くのは後にしようっと。


屋敷にはあっという間についた、彼の手によって馬から降ろされる。


「お名前は、何ておっしゃるんですか?」


胸を強調させ、小首を傾げてワタシは問い掛ける。


ナイスミドルなおじ様の名前は、


「松下長則だ」


ふふ、宜しく松下長則さま。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る